〈日文便り〉
受験生のみなさん、入学後に何をしたいか、そしてその先は、どうしたいか決まっていますか?
何かをやってみて、「ああ、私はこれがやりたかったんだ!」という気づきに結びつくこともあると思います。
何かをやってみて、「ああ、私はこれがやりたかったんだ!」という気づきに結びつくこともあると思います。
日本語日本文学科では、いろいろなことにチャレンジする機会を設けています。
昭和女子大学の近くにある区立下馬図書館との活動のひとつを紹介します。
小学生が大学生とペアを組み、身近にひそむ「ふしぎ」を見つけ、それを約1年間かけて、絵本にするという活動です。小学生は作家、大学生は編集者です。
できあがった絵本は下馬図書館に配架され、多くの人の目に触れることになります。そのためには、だれかを傷つけないか、特定の団体や個人名が本にのっていないか、だれかの文章や絵がそのまま書かれていないか、内容がきちんと伝わるか、などいろいろなことに気を配る必要があります。
大学生は、小学生が作った文が、たとえば人を傷つけてしまうようなものであれば、他の表現を一緒に考えてみたり、内容があっちこっちに飛んでしまいそうなときには、少し軌道修正を提案したりして、完成の手助けをします。大学生は編集者、大学生の作品にするのではありません。
小学生が大学生とペアを組み、身近にひそむ「ふしぎ」を見つけ、それを約1年間かけて、絵本にするという活動です。小学生は作家、大学生は編集者です。
できあがった絵本は下馬図書館に配架され、多くの人の目に触れることになります。そのためには、だれかを傷つけないか、特定の団体や個人名が本にのっていないか、だれかの文章や絵がそのまま書かれていないか、内容がきちんと伝わるか、などいろいろなことに気を配る必要があります。
大学生は、小学生が作った文が、たとえば人を傷つけてしまうようなものであれば、他の表現を一緒に考えてみたり、内容があっちこっちに飛んでしまいそうなときには、少し軌道修正を提案したりして、完成の手助けをします。大学生は編集者、大学生の作品にするのではありません。
この活動を通じて、本ができあがるまでの工程を体験しますが、ほかにも小学生のアイデアを引き出す話し方、効果的な絵とその配置の方法、はたまた文房具や編集アプリの使い方など、さまざまなことを同時に体験します。
このような体験は、自身がやりたかったことに気づく機会にもなるのだと思います。
受験生の皆さん、自分のやりたいことを決めている人もいると思いますが、大学生活を通じて、もっとたくさんの視点を取り入れて、可能性の幅を広げることができるのではないかと思います。ぜひ、自分の持っている力を引き出して、それを発揮できるような進路をみつけてください!
(嶺田明美)