〈日文便り〉
2023年度卒業生の秦 茉理衣です。
卒業後、私は大学院への進学を選択し、現在は早稲田大学大学院 日本語教育研究科の修士1年生として研究に励んでいます。
学部時代に「会話データ分析」の授業で「談話分析」という学問分野に出会ったことがきっかけとなり、大学院でも談話分析と異文化間コミュニケーションを専門に勉強しています。
今回は、指導教員としてお世話になった大場先生にお誘いいただき、大学院のゼミにお邪魔しました。
ゼミでは、同じく談話分析を専門とするゼミ生の方と、お互いの研究や修士論文に関する意見交換を行いました。
異なる環境で、様々な目的を持って研究をしている方と議論を交わすと、新たな視点からの意見や、自身の研究を見つめなおす機会を頂けて非常に良い刺激になります。
修士課程になると、自分の研究の目的、調査方法、分析結果や研究意義などを第三者に発表し、質疑応答を行う機会が多くあります。
その際に必要となる「根拠を明確にしながら論理立ててわかりやすく話す説明力」「疑問点を的確に示す質問力」などは、日文での授業や経験から得られたものだと実感します。
ゼミ終了後は、在学時にお世話になった先生方や事務の方へご挨拶に伺いました。
大学院での生活や、在学時の思い出話に花を咲かせ、今後への活力を頂くことができ、とても嬉しかったです。昭和や日文には、学生の挑戦を応援し、様々な観点から支えてくださる方が多くいらっしゃいます。学生時代をこのような恵まれた環境で過ごせたこと、そして、卒業後もあたたかく迎えてくださることのありがたみを改めて強く感じました。
今後私は、11月上旬から約4ヶ月間、大学院のプログラムを活用してタイに留学することが決定しています。
タイの大学で日本語教師を目指す学生と共に学び、中等教育機関で日本語の先生として日本語や日本文化の授業に携わる予定です。
国内外で活躍できる日本語教師になるという目標を実現する第一歩として、海外の日本語教育や教員養成の現場を知り、日本語教師に求められる力を模索していきたいと思います。
日文で培った学びや経験を活かして有意義な留学生活を送り、タイでの思い出話をたくさん抱えてまた日文に帰ってこられる日を心待ちにしています。
(卒業生・秦 茉理衣)