大学の学びと社会とのつながり

〈日文便り〉

受験生のみなさんは、現在の短期的な目標としては入試合格かと思います。
入試に合格することもちろん重要ですが、その先の大学での日々の学びが、私達が生活する社会とどのようにつながっていくのか、という長期的な視点も持ってもらえたらと思います。

社会言語科学会という学会の学会誌『社会言語科学』の第27巻第1号では、「談話研究の社会貢献―身近な現場から世界まで―」という特集が組まれました。
私は、その特集号のエディターを他の先生と担当しました。
『社会言語科学』第27巻第1号
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jajls/27/1/_contents/-char/ja

巻頭言には、特集号の目的として「研究と社会貢献の関係を明らかにすることを目的として企画した」と明言しています。

特集号は、私の専門と関わる談話分析の観点から社会貢献について企画したものですが、大学入学後は、みなさんが、大学での学びがどのように社会に貢献できるのかを問いながら、主体的に学んでいってもらいたいと思います。
いわゆる「文学部不要論」に対し、みなさんならどのように答えるか、ぜひ、一緒に考えていきましょう。

(大場美和子)