雨宮先生の「書道実習」の時間ではSSIPの書道体験を行いました。SSIPとは、Showa Summer International Program、のことで、世界中からこのプログラムに参加したいと申し込んだ大学生たちが、昭和女子大学で授業を受けたり日本文化の体験したりして日本について学びを深めることを目的としています。
書道実習の履修者にとっては自分たちが習得してきた書道の腕前を実践に生かす時間でもあります。雨宮先生が解説した書道の心得を、自分たちが習ったように、SSIP参加者に筆の持ち方や構え、書き順などをサポートします。参加者のみなさんは、真剣な表情で書く人、個性豊かにデザインしていく人、慎重に筆を運ぶ人、絵心を発揮する人、など、自由な発想で書道を楽しんでいる様子がとてもよく分かりました。感性あふれる作品がどんどん書きあがっていく中で、同世代ということもあり、少しずつ親密な雰囲気となりました。学生たちは参加者の意向に沿って助言しているようで、自分たちが日ごろ学んでいる日本の伝統的な書道から少し枠を広げながら一緒に楽しんでいました。
授業の最後に雨宮先生が「書は心」という大切なことを教えてくださいました。日文の学生もSSIP参加者も、一人ひとりがそれを体現し、学びを通して国際交流を行うという素晴らしい時間となりました。
川口