古いモノを使う

植松勇介です。

小生は学芸員資格関連の講義・実習も担当しています。学芸員資格の取得を目指す皆さんにはできるだけ古いモノを手に取ってほしいと思います。

古いモノが並んでいるのは博物館だけではありません。骨董市や古美術店にも並んでいます。買う必要はないんですよ。実際に手に取り、重さや質感を確認してみてください。その経験を積み重ねることでモノに接する姿勢が身につき、モノの良し悪しを見極める眼が養われていくのです。

小生の周りには常に古いモノがあり、日々の生活のなかで使っています。ある日の夕食ではハマグリのパエリアを馬の目皿に盛りつけてみました。馬の目皿は江戸時代末期に瀬戸で焼かれた雑器で、渦巻き文様が馬の目を連想させたのだとか。

ちなみに、パエリアに炊き込んだハマグリは小生が遠州灘で採った天然物です。