2012年10月

正倉院展へ [2012年10月30日(火)]

日本美術史担当の植松勇介です。

芸術の秋 ── 使い古された表現ですが、秋には各地で様々な展覧会が催されます。なかでも小生にとって特別なのが正倉院展です。

正倉院展は昭和21年(1946)から開催され、今年で64回目。小生は昭和62年(1987)から毎年出かけています。正倉院展には70点前後の宝物が出陳されますが、ひとたび出陳されると、10年は見られません。ですから、同じ宝物に再会すると、前回、前々回見た時に自分が何をしていたかも思い出されて感慨深いものです。

第64回正倉院展今年も正倉院展に行ってきました。まだ始まったばかりなので、正倉院展としては来館者が少なく、比較的快適な環境で見ることができました。

今年の目玉は瑠璃坏(るりのつき)。平成6年(1994)以来の出陳です。前回は紺瑠璃坏(こんるりのはい)と呼ばれていたような……展示ケースの前にはさすがに人垣ができていてゆっくり鑑賞というわけにはいきませんでしたが、コバルトブルーの輝きが印象的でした。この瑠璃坏が次に出陳される時、小生はどのような境遇にあるのでしょうね。

歴文の演習室に図録も購入してきました。近日中に配架されるはずなので、興味のある方はご覧ください。

夏の調査の発見! [2012年10月19日(金)]

こんにちは。
民俗学担当の後藤です。sun
夏は富山県に調査へ行ってきました。happy01
以前も書きましたが、民俗の調査は現地での聞き書きが基本sign03
今回も多くの方々に親切にして頂き、充実した調査になりました。
ちなみに今回の調査は冬の行事である鴨ボイ、サギチョウの聞き書きを行いました。
実際の行事はこれからなので楽しみですcatface
さて・・・この写真・・・
調査中、氷見町を歩いていたら見つけました。
暑い中、なごみました・・・heart04涼しそうclub


そして、富山駅で・・・
さすが、薬売りで有名なだけありますね。shine
ポストに薬売りの人が・・・
調査ももちろん楽しいですが、その時々にふと目に映るものにも興味を持つとその地域の文化を感じます。
みなさんも町歩きをして、地域の文化を感じてみませんかsign01

歴文生の夏休み 最終回 ~~武田ゼミ研修旅行~~ [2012年10月15日(月)]

みなさま、こんにちは!

後期授業が開始して2週間が経ち、秋もすっかり深まって参りました。もう夏休みもはるか記憶のかなたという季節ではありますが、「歴文生の夏休み」シリーズ最終回アップいたします。お届けする記事は、武田昭子先生(文化財修復学)のゼミの研修旅行です。武田ゼミでは8月に陸前高田市を訪れ、東日本大震災の津波で被災した文化財の修復実習を行いました。普段勉強している文化財修復の知識をどのような形で生かすことができるのか?学生たちにとっても貴重な経験となったようですよ!

記事を執筆して下さったのは3年生の豊田さんです。是非お読み下さい

           

歴文ブログをご覧の皆さま、初めまして。歴文3年の豊田と申します。よろしくお願いいたします。 私は武田先生のゼミに所属しております。今回、夏休 みのゼミ旅行(8月5~8月10日)で訪れた、岩手県陸前高田市での活動をお話ししたいと思います。 私たちは2011年3月11日に発生した、東日本大震災で甚大な被害を受けた民俗文化財の修理のお手伝いをさ せて頂きました。

陸前高田市に到着して市の職員の方から現在の状況に ついてお話を伺いました。そして、津波の被害に遭っ た市役所、博物館などの見学をしました。そこには、 ニュースで見ていた景色が広がっていました。周囲に は何もなく、ただ瓦礫の山と廃墟と原っぱがあるだけでした。廃墟は取り壊されることが決定されていまし たが、市の職員の方のお話では、今回の震災の被害を 忘れないためにも何とかして残しておく方法はないだろうかという意見と、もう思い出したくないから取り壊してほしいという意見があるということでした。と ても考えさせられるお話でした。


その後、作業場所である廃校になった小学校へ向か い、そして、そこで民俗文化財の修復のお手伝いがはじまりました。

私たち3年生が担当したのは 陸前高田市に伝わる高田人形と紙製のきせかえ人形です。

高田人形とは、土に和紙を混ぜたものを型に嵌めこみ、 乾燥させて着色した土人形です。 土で作られているため津波の波に飲み込まれ、形が崩 れてしまい、原型が分からなくなってしまうほどぐ ちゃぐちゃになっていました。 これらは、触れるだけで崩れてしまうので、これ以上 崩れないように合成樹脂を使って強化することになり ました。

きせかえ人形はボール紙のような紙質で箱に束になっ て入れられていましたが、側面にカビが発生していた のでカビを除去して、流水で洗浄し、乾燥させつつ、 伸ばすことにしました。


これらの作業を通して勉強になったことは民俗文化財 の修理をするには、様々なことを考えて実践するとい うことです。修理をするにしても何処まで修理を施していくのか、材料にはどのようなものを使用してゆく のか、環境や状況によって、それらを変えていかなけ ればならないということを知りました。また、きせかえ人形は、水のみが使われています。化学薬品を使わ なくても身の回りにあるもので十分修復できる、いえ、自然にあるものだからこそ化学薬品による二次被害を防ぐことができるということを知ることができました。
この1週間を通して、とても良い経験をすることが出来ました。

長々とした話に、ここまでお付き合いいただ き、ありがとうございました。

最後になりましたが、被災地のいち早い復興を願っています。



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豊田さん、どうもありがとうございました。

豊田さんもお書きになっていらっしゃいますが、文化財修復はあらかじめ決まった手順通りに作業だけすれば、それでOKというものではありません。修復の基本をきっちりと身につけておくことは当然であるとしても、実際の破損状況をしっかり観察して、最適な修復方法を編み出し選択していくという側面があるようです。特に今回は大量の海水(塩水)と泥をかぶった文化財の修復ということで、日々工夫をこらしながら修復が進められているようであります。

さて、11回にわたってお届けいたして参りました「歴文生の夏休み」シリーズいかがでしたでしょうか。夏中飛び回った学生たちの活動のうち、ほんの一部分しか紹介は出来ませんでしたが、歴文生たち結構がんばっているでしょ!?「手で考え、足で見よう」 という歴史文化学科のモットーが、ことばとしてだけではなく、歴史文化学科の教育の現場にしっかりといきづいていることを感じていただければ幸いです。

学生のみなさん!もっともっとフィールドに出よう!!

 

受験生のみなさん!一緒に手で考え足で見ませんか!!!

 

卒論について [2012年10月12日(金)]

古代エジプトが専門の吉成です。本日は科の4年生の「卒論中間発表」があります。4年生一人一人が、パワーポイントを使って、1月11日に提出予定の卒業論文に関して、そのテーマ、研究対象、論文の構成、研究の進捗状況などについて短時間に発表します。三ヶ月を残すこの時期に発表をすることで、卒論製作を自分の問題と意識し、それに集中させる意図があると思われます。まだ内定をもらっていない学生も、これからは就職活動だけでなく、卒論製作にも大いに精力を傾けて欲しいということです。卒業論文を卒業の条件としている意味について少し考えてみましょう。もし研究成果を求めるということなら、まだ研究歴も浅い学生に多くは望めないでしょう。卒論には自分達が関わっている歴史学や文化研究の実際を経験させ、方法論をはじめとする専門知識に触れさせ、学問の依って立つところを理解させるという教育的目的があるのでしょう。是非真摯に取り組んで欲しいものです。

メンター制度利用のすすめ! [2012年10月04日(木)]

こんにちは、松田忍です。

今日は、昭和女子大学いちおしのキャリア支援システムであるメンター制度を利用した学生に、メンター制度の紹介記事を書いていただきました。

就職に漠然とした不安を抱える昭和女子大生のあなた!!まずはお読み下さいませ。

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みなさん、こんにちは。歴史文化学科4年生の佐々木です。

今回私は「個別メンタリング」についてお話させていただきます。「個別メンタリング」とは、大学に登録している社会人の方とお会いしてお話しさせていただく制度のことです。私は3年生の12月中頃に20代のシステムエンジニアの方とお話させていただきました。

お会いする当日まで「どういうかんじなんだろう?」や「会話が途切れてしまったらどうしよう?」といった不安でいっぱいでした。

そして当日、いざ面談が始まり、私は緊張でガチガチでした。しかし、そんな私へメンターの方が優しく「説明会じゃないから緊張しないでいいよ」と言ってくださり、気さくに色々なお話をして和ませてくれました。そのおかげで緊張が解け、今まで知らなかったお話を聞くことができました。

それまで私は、システムエンジニアという職種について「名前を聞いたことがある」程度の知識でした。しかし、メンターの方とお話しさせていただいて、

・システムエンジニアという職種の仕事の内容とは?

・システムエンジニアという職種の良い点、悪い点それぞれについて?

・IT業界とは?

について知ることができました。その他にも女性が働くことについてや現在のライフスタイルなども聞かせてくださり、将来この仕事についた時の未来想像図として非常に参考になりました。メンターの方もご自分でノートを持参して、どんな話をするかをまとめてきてくださるなど、より多くの情報を提供してくれようとしてくださっているんだなと感じました。およそ1時間程の面談でしたが、とても実りのある時間となりました。

メンターの方とお会いするのは、とても緊張しますし、不安や疑問を感じる人も多いと思います。

「一対一だと気まずいかも・・・」

「こんな質問していいの・・・?」

「この仕事に興味があるけどどんな仕事なんだろう・・・?」

「業界について全然知らないけど話についていけるかな・・・?」

こういった不安や疑問がある人でも大丈夫です!事前にメンターの方への質問やこんな話が聞きたいといった要望を出しますし、メンターの方もそれを見て色々と準備してきてくださいます。時間も45分と決められています。長いようでいて、いざ話し始めると短くあっという間に過ぎてしまいます。私はむしろ足りないくらいでした。 😀

また、私は一人でお会いしましたが、学生複数名とメンター1人という形でお会いすることもできるそうです。お友達と一緒にお話を聞くのもリラックスできて良いと思います。

私は、就職活動を通して、不安や疑問がある人こそ個別メンタリング制度を使うべきだと感じました。

就職活動では、多くの会社の説明会やセミナーに参加し、そこでその仕事や業界について知ることはできます。しかし、マイナス面や仕事の実際のところを教えてくれる会社はそうありません。

でも、メンター制度だったらそういった裏の部分を聞くこともできます。興味をもった仕事や業界があったら、その道で実際に働いている方に直接聞いた方がためになりますし、理解も深まると思います。

これから将来について漠然とした不安がある1~2年生のみなさん、これから就職活動をはじめる3年生のみなさん、ぜひ一度個別メンタリングを利用してみてください!

より充実した就職活動ができるのではないかなと思います!

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佐々木さん、ありがとうございました。

佐々木さんは3年次に個別メンタリング制度を利用なさいましたが、まだ時間に余裕のある1~2年生で利用している学生さんも結構いらっしゃるんですよ!1~2年をなんとな~く不安を抱えて過ごすのではなく、はやいうちに不安を目標へと変換しておくことで、実際に就職活動がはじめる3年の冬までの間、集中して学問に取り組めるというメリットもあるかと思います。

いざ就職活動で面接を受けるにしても、その業界の漠然としたイメージしか持たずに話すのと、その業界で実際に働くかたから具体的な業界情報を聞いておき、それを念頭において面接を受けるのとは雲泥の差だと思うのです。なによりも面接で話せるネタが増える!

みなさんに「メンターを利用してお話しを伺ってみたら?」と話すと、「 知らないひとと45分もしゃべるなんて気まずそう」とか「あまりにも業界知らなさすぎて、とんちんかんな質問して笑われそう、質問するネタがそもそもない」という返事がきたりします。当然のことです。しかし!!昭和女子大学のメンターに登録なさっていらっしゃるのは、キャリア支援センターが自信をもってお薦めする立派な社会人のかたばかりです。 立派な社会人というのは、どんな相手と話しても「相手の気持ちを和やかにして」「会話を弾ませ」そして「聞き手にとって大事な情報を的確に伝える」能力を持ったひとたちです。是非メンターのかたとお話ししてみて下さい。「大人のコミュニケーション能力」のすごさを感じられるはずです!!

そしてメンタリングが終わったときには、今まで漠然としていた社会人への道が、具体的なものとなって、あなたの前に現れてくると思いますよ。

いざ、メンタリングへ!!

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