古代エジプトが専門の吉成です。本日は科の4年生の「卒論中間発表」があります。4年生一人一人が、パワーポイントを使って、1月11日に提出予定の卒業論文に関して、そのテーマ、研究対象、論文の構成、研究の進捗状況などについて短時間に発表します。三ヶ月を残すこの時期に発表をすることで、卒論製作を自分の問題と意識し、それに集中させる意図があると思われます。まだ内定をもらっていない学生も、これからは就職活動だけでなく、卒論製作にも大いに精力を傾けて欲しいということです。卒業論文を卒業の条件としている意味について少し考えてみましょう。もし研究成果を求めるということなら、まだ研究歴も浅い学生に多くは望めないでしょう。卒論には自分達が関わっている歴史学や文化研究の実際を経験させ、方法論をはじめとする専門知識に触れさせ、学問の依って立つところを理解させるという教育的目的があるのでしょう。是非真摯に取り組んで欲しいものです。