【歴文生による授業紹介シリーズ】文化財保存修復学基礎

みなさん夏休みをいかがお過ごしでしょうか?歴文2年のS.Nです。

歴文生による授業紹介シリーズ!!

今回は『文化財保存修復学基礎』の紹介をしたいと思います。

後期の履修登録を考える際の参考にしていただけたら嬉しいです。

★★授業紹介★★

この授業、名前からすると難しそうなことをしていそうなイメージですが

決してそんなことはありません!!

「漆について学ぶ」ということの一環として

なんと!!この授業では自分オリジナルのお椀が作れるんです (^^♪

座学ではなく自分の手を動かして作業をするので、毎回楽しみながら授業に参加できます。

それでは、どのような作業をするのか簡単に紹介したいと思います。

❶お椀を紙やすりで削る。

…漆をムラがないように塗るために、お椀がツルツルになるまで削ります。

❷全体に漆を塗って乾かす。

…漆を丁寧に塗って乾かします。この作業を3・4回繰り返します。

漆を塗るとツルツル、つやつやに!!

❸お椀の文様を考える。

…自分オリジナルの文様を考えて紙に下書きをします。

❹文様を描く練習!

❺お椀に文様を描いて乾かす。

…実際にお椀に文様を描き入れていきます。きれいに乾いたら完成です!

曲面に描くのは難しい!みんなとっても真剣です。

この様な作業を行っていきます。

最後にお椀が出来上がった時はうれしい気持ちになること間違いなし(*’ω’*)!

出来上がったお椀は自分の家に持ち帰ることが出来ます。

ちなみに私の友人は自分の作ったお椀で毎日お味噌汁を飲んでいるそうです。

★★武田先生にインタビュー★★

次にこの授業を担当している武田先生にお話を伺いました。

――よろしくお願いします!まず、この授業の目的は何ですか?

先生「まず、一つ目の目的は授業を通して文化財に興味を持ってもらうということ。もともと一年生向けの授業だから文化財を知るということの第一歩にしてほしいと思っています。二つ目の目的は『漆』について勉強をしてもらい、知ってもらうということですね。」

――なぜ漆について知ってもらいたいと思ったのですか?

先生「漆というものは現代の生活ではあまり馴染みのあるものではないけれども、歴史的に見ると特に戦前くらいまでは人々の生活に密着した素材であり、日本独特の文化を担うもととなるような素材であったと私は考えています。ですから日本の文化を知るためには漆を知ることは大切なことなんですよ。」

――では、先生がこの授業を受ける生徒に求めるものは何ですか?

先生「まず、歴史文化というものを漆を通して考える第一歩としてほしいですね。この授業では技術も大切だけれども、それよりも文化財を幅広くとらえる目を養っていってほしいと思っています。」

――実際に生徒が作った作品を見てどうですか?

先生「まず、作品を作っている時からみんな楽しそうに作っていてとても良いことだと思います。出来上がった作品の文様も伸び伸びと描かれていて、学生1人1人の特徴がよく表れていていいなと思っています。」

――最後にブログの読者に一言お願いします!

先生「このブログを読んで授業に興味を持った人がいたら、ぜひこの授業を受けてみてください。この授業では手を動かしながら文化財について学ぶことができますよ。」

武田先生、お忙しい中ありがとうございました。先生のお考えとしては、出来る限りたくさんの学生に受講してもらって、興味を持って漆について学んで欲しいそうなのですが、あまりにも希望者が殺到しすぎると教室に入れきれなくて・・・という葛藤もおありになるとのことです。

この授業は一年生向けの授業と書きましたが、もちろん一年生以外の学生も受けることができます!

みなさんも世界に一つしかない自分オリジナルの素敵なお椀を作ってみてはいかかでしょうか??

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