2015年7月

地理研修旅行に行きます。 [2015年07月08日(水)]

地理を中心に担当している田畑久夫です。
今回も旅行についてです。

今回は台湾に3泊4日で研修旅行に行きます。期間は9月上旬。
研究や調査と観光が混じった旅行です。
テーマは「國立故宮博物院と伝統文化を訪ねて」です。日程は次の通りです。

第1日 成田 →→→ 台北(基隆夜景等を見学)

第2日 九份、金爪石、頭城老街 等を見学

第3日 指南宮、三峡老街、台北市内観光

第4日 故宮博物院、順益台湾原住民族博物館 等  台北 →→→ 成田

参加者は大学院生から学部1年生まで20名弱。少人数なので内容の濃い旅行ができそうです。
勿論、食事は美味!

来年度の研修旅行の参加を期待しています。
研修地は未定ですが、日本国内の場合もあります。希望を聞いて決定します。

地理研09年

2009年の地理台湾研修旅行より中正紀念堂

大倉未沙都さんおかえりなさい! [2015年07月06日(月)]

連続で失礼します。修士1年の青木です。

7月2日の木曜日に、「トビタテ!留学JAPAN」の多様性人材コースでの留学から帰国した大倉未沙都さんが大谷津研究室を訪ねてくれました。

イギリス・インドネシア・ニューヨークと周っていた大倉さん。
留学のことやその他色々、帰国したての彼女にインタビューしちゃいました。

大谷津先生と。大倉さんが手に持っているのは先生へのお土産です。

大谷津先生と。大倉さんが手に持っているのは先生へのお土産です。

Q.留学先は3カ国だったそうですが、最初はイギリスに行ったんですよね?

A.9月から4か月間イギリスにいました。その中で英語を習ったり、
友達と3週間で11都市を巡るヨーロッパ一周旅行とかをしました。オーストリアが一番美しかったです。

 

Q.11都市!すごいですね……その後はインドネシアに?

A.はい!一度日本に帰ってから、1月から2か月ほどいました。
バリで伝統舞踊について学んでいたんですけど、向こうは物価が安いのと
それぞれの量が多いので、ついつい食べ過ぎちゃいました(笑)

 

Q.なるほど(笑)最後のニューヨークはどんな感じでしたか?

A.4月からアメリカに進出する日系企業をクライアントに持つ会社をインターンシップ先にして活動していました。その中で関わったイベントでとても良いお茶の先生に出会えたり、アメリカからの就活や雑誌の取材を受けたりして忙しかったです。
あとは、ニューヨークは東京に似ていたので、他の2か国と比べると1番過ごしやすかったかもしれません。日本食屋も多いし。あ、でも水が硬くて髪が傷んじゃいました(笑)

大倉さんのお土産のお菓子。クリームがたくさん入ったオレオみたいでおいしかったです。

大倉さんのお土産のお菓子。クリームがたくさん入ったオレオみたいでおいしかったです。

Q.水の違いはよく聞きますね。
大倉さんは「国内外のより多くの人々と伝統芸能・文化業界をつなぐ橋渡しに貢献する」を目標に掲げて留学されましたが、その視点でみた海外の伝統や文化はどうでしたか?

A.伝統芸能としては、バリの伝統舞踊が日本とは異なっていました。旅行者へのヒアリングがとても強い一方で、観光客と現地の人たちとで舞踊を分けているようで、伝統を守りつつ、海外からの人たちへの広報も意識する姿勢は興味深かったです。
それから、アメリカでは11回くらいミュージカルを観に行ったんですけど、やっぱり本場は違うというか、日本のそれとは雰囲気から何から全然違っていましたね。印象深かったのは、俳優さんがファンや観客をとても大事にしているところ。日本だと出待ちするファンとかに見向きもせずに通り過ぎてしまうんだけど、彼らは一人ひとりにサインや写真撮影にも応じてる。その細やかな態度に明らかな違いを感じました。

久々の日本のお菓子に大感激。お菓子や料理はやっぱり日本が一番だそう。

久々の日本のお菓子に大感激。お菓子や料理はやっぱり日本が一番だそう。

Q.国によって、様々な方法で文化や芸能を守っているんですね。
質問が変わりますが、留学と言えばやっぱりネックは英語。留学で英語力は身に付きましたか?

A.うーん…トラベル英語くらいなら!はじめは本当に話せなかったんですけど、とにかく話しているうちに段々と身について行った感じです。その上で、自分の思っていること、日本語として考えている言葉をそのままの意味で英語にするのはとても難しいことだと実感しました。あと、ずっと話してないとやっぱり忘れちゃいます。日本でも英語の勉強を続けていきたいです。

アメリカにて。貴重な留学中の写真。

アメリカにて。貴重な留学中の写真。

 

 

……ありがとうございます!
半年以上かけて3カ国を周ってきた大倉さん。
声をかけた時、「HI! ○×△※~」とか話しかけられたらどうしよう、見た目がわからないくらい変わってたらどうしよう…などなど、
色々考えましたが、まったく変わらない様子に何だかとっても安心しました。
話しているうちに懐かしさがこみ上げてきた青木でした。

 

大倉さんの留学については以下のリンクで紹介されています。
http://tobitate-student.com/?p=964

 

…ここだけの話ですが、8月号のAERAの表紙が大倉さん、とか…。
みなさん、書店を要チェックです!!!

歌舞伎鑑賞教室に行ってきました! [2015年07月06日(月)]

こんにちは!修士1年の青木です。
今回初めて歴文ブログを書かせていただきます、よろしくお願いします。

7月5日の日曜日に大谷津先生と歴文生と一緒に歌舞伎鑑賞教室へ行ってきました。
歌舞伎鑑賞教室は、国立劇場が毎年6、7月に行っているもので、前半に演目解説や歌舞伎の用語や独特の決まりについて、初めて観る人にも分かりやすく説明し、後半は歌舞伎の名作を良いとこ取りのダイジェスト版のようなかたちで上演してくれるとっっっても優しい公演です。
日曜日ということもあり客席はほぼ満席でした。

 

前半、中村萬太郎さんによって歌舞伎で使われる「附け打ち」と「下座音楽」についての解説がされました。
「附け打ち」は舞台の役者さんの役柄や場面に合わせて拍子木のような木で音をつけて、歌舞伎にメリハリを与える演出法です。

萬太郎さんが武士の動きで走ると、
「バタバタバタバタッ!!」
地面を叩くような派手な音がします。

うって変わってお姫様のように駆けつけると、
「パタパタパタパタ……」
今にも転んでしまいそうな、危ういようなテンポと軽い音。

な、なるほど。全然違う…!打ちつける音ひとつでこんなに変わるものなのかというくらい、違いが歴然です。

 

「下座音楽」
歌舞伎の舞台下手にある黒い小さな小屋のようなもの。その中に様々な楽器を持った人達がいて、舞台の状況に合わせた音楽や効果音を演奏します。
それが「下座音楽」。今回はその中から大太鼓を紹介。

大太鼓は自然現象を表します。
「トトトットトトッ」と雨の音
「ダダダダダッダッダッダッ…」と川の音
「ダダッ…ダダッ…」と海に流れ込む水の音。

更に中国の銅鑼と合わせて鳴らすと、
昔の船が銅鑼と太鼓の音を聞いて前後左右に移動していたことから海上戦での船の様子を表します。この後の演目では、この海上戦がクライマックスの場となるとのこと。

……ううん、期待が高まります!

 

 

お待ちかねの後半、演目はこちら!

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『義経千本桜』から、
渡海屋の段
大物浦の段

『義経千本桜』というと、狐忠信や満開の桜、優美な舞台を思い浮かべる人が多いと思いますが、写真からわかる通りこちらは変わって海!忠義!切なさ!と悲哀溢れる内容となってます。

源平の戦いのあと、兄である源頼朝に終われる身となった義経。
瀬戸内海の廻船問屋の銀平夫婦は義経一行を匿い、船を出し義経一行を逃がします。しかし、銀平達の正体は、壇之浦で死んだとされていながら、実は生き残っていた平家の残党、平知盛と安徳天皇であったというまさかの展開。

義経達を追いかけ、壇之浦の再来のような戦の様子が先程の大太鼓と銅鑼によって表現されます。平家の仇を討とうとするも敵わず、瀕死の重傷を負いながら義経に保護された安徳天皇の無事を願い、巨大な錨と我が身を縄で結んで海に落ちていく知盛の悲哀と迫力は息を呑むものがありました。

終演後、参加した学生の感想を聞くと……
「はじめは言葉がわかるか不安だったけど、思っていたよりもわかりやすかった」

「事前に聞いていた通り大向うの声が聞こえてすごかった」

「戦いの場面が迫力があった」

「血まみれの知盛の必死さにうるっときた…」

などなど、今回は1、2年生が多かったにも関わらず、みんな展開や感動ポイントなどわかりやすかったようです。
中には目をウルウルさせている学生もいたりして、人が感動するものは時代を経ても変わらないものなんだろうなあと思いました。

ちなみに青木はラスト10分涙腺が緩みっぱなしで手を合わせながら泣いてました…。

鑑賞教室は今月の下旬までやってますので、是非ぜひ!オススメです。

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上五島神楽大祭へ行ってきました。 [2015年07月06日(月)]

こんにちは。4年生の綿貫です!

6月21日に、長崎県五島列島 新上五島町で行われた「上五島神楽大祭」へ調査に行ったことを書かせてもらいます。

神楽大祭が開催された正彦神社からの眺め

神楽大祭が開催された正彦神社からの眺め

突然ですが、皆さんは「相撲」と聞いて何をイメージしますか…?
私は大相撲を観るのが大好きなので、身体の大きなお相撲さんが土俵の上で取り組んでいる姿が思い浮かびます(‘-‘*)

しかし!日本における「相撲」はスポーツとして勝ち負けを争うだけのものではありません!祭礼行事の中の1つとして、神様を喜ばせるために各地で「相撲」という名の様々な所作が行われてきました。

私は卒業論文のテーマとして、そういった「スポーツではない相撲」を取り扱っています。
そこで今回興味を持ったのは、「神楽の演目の1つとしての相撲・神相撲」です。

この「神相撲」は、西日本、特に九州地方を中心にみられます。
上五島神楽の演目にも「神相撲」が含まれているため、実際に見てみたいと思い、長崎県五島列島の1つである中通島へ向かいました(゚0゚)

五島列島には各地で「五島神楽」が伝わっており、その内容で大別すると現在7種類あります。中でも新上五島地区で伝承されている神楽は「上五島神楽」と呼ばれ、江戸時代から脈々と受け継がれてきました。

舞の種類は30番で、すべてが畳2枚分の板張りの上で舞われます!

神楽は主に、各神社の祭礼の日に奉納されます。しかしその際には30番すべては舞いません。そうなるとどうしても、客受けの良い演目や得意な演目ばかりを選んでしまいがちになり、その他の演目は伝承されなくなりやがて途絶えてしまいます。
これを防ぐため、そして島の人々に地元の伝統芸能を知ってもらうために、平成12年から年に1度、全30番を奉納することを目的とした祭りを新たに始めました。
今年は正彦神社で開催されましたが、毎年会場となる神社は変わるそうです。

そういったわけで、今回見学させていただいた「上五島神楽大祭」は上五島神楽のすべてが見られるとても良い機会です。
もちろん目当ての「神相撲」も見ることができました(‘-‘*)
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神相撲(かみずもう)

神相撲(かみずもう)

側転や肩車などを行うとてもアクロバティックな演目で、見ていて面白かったです(ノ゚ο゚)ノ

箕舞(みまい)

箕舞(みまい)

餅をつく仕草をし、観客に紅白のお餅を撒いていました。
白熱したお餅の取り合いが見られました…!

神通(かんず)

神通(かんず)

長~い掛け合いや、ひとり語りが特徴的でした。

この他にも、地元の中学生の女の子5人が巫女装束を着て舞う「五方(ごほう)」や、両手に1枚ずつお盆をもって落とさないようにアクロバティックに舞う「折敷舞(おしきまい)」、天狗と獅子の戦いがコミカルな「獅子舞」など、まるでショーのような演目が多かったです。

今回の調査を企画・同行してくださった渡辺先生は、「山下舞(やましたまい)」と「将軍舞(しょうぐんまい)」に特に興味を持っておられました!
先生がご専門に研究されている、宮崎県椎葉村に伝わる神楽の中の「宿借り」という演目と、上五島神楽の「山下舞」は同じ「山の神が一夜の宿を乞う」という内容だそうです。

また、「将軍舞」は途中から急に太鼓のリズムが早くなり、舞い手の動きもそれにあわせてどんどん早くなっていき、突然高く飛び跳ねたところを係の人に取り押さえられて強制退場させられるという内容のものでした(ノ`□´)ノ
突然のことで本当にびっくりしましたが、こういう筋書きの演目であり、「神がかり」と呼ばれる一種の演出だそうです…!

上五島神楽は1番1番が短く、神楽大祭ではさらに省略して舞われていました。さらに内容もわかりやすく、リズミカルな曲調の演目ばかりで、神楽にあまり親しみのない私も純粋に「すごい!」「おもしろい!」と感動してしまいました。
また、子どもの頃から上五島神楽に慣れ親しんだ方たちが、手拍子や掛け声で舞い手を囃しており、会場の一体感が心地よかったです(*^^*)

現在、上五島神楽は国選択無形民俗文化財に指定されています。神楽保存会を中心に、重要無形民俗文化財に指定されることを目標にして日々活動されているとのことです。
ぜひ多くの人に知ってほしい神楽だと私も感じました。

上五島について、書きたいことや載せたい写真がたくさんあるのですが、今回は本来の目的であった神楽のことだけに絞って書かせてもらいました!
4日間、多くの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました!

 

 

元三大師と月子姫 [2015年07月03日(金)]

四天王寺にお詣りしたという友人が角大師のおふだをくれた。

その折、話が弾んで、もう50年も前に天台座主の元三慈恵大師良源が比叡山麓に住む母の乳を求めて徃返したという道を歩いたことがあるのを思い出した。もちろん谷崎潤一郎の『乳野物語』の影響を受けてしたことだった。

天台座主の大僧正が夜な夜なこっそり母の乳を吸いに山道を徃返したというその道には「乳野」とか「元三大師御母公妙見菩薩」と彫られた石標があって、伝説が単なる伝説ではないような気分になったのを覚えている。

母公は月子姫といった。大津市千野の安養院には母公の墓所があって、妙見菩薩として祀られ、安産・子育てにご利益があるという。

三日は元三大師のお命日。天台宗寺院の元三大師堂の扉が開く。

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(仏教文化史担当・関口静雄)