2015年10月

望秀海浜学寮速報! [2015年10月30日(金)]

歴史文化学科の1年生と3年生は10月28日から31日まで千葉県館山市の望秀海浜学寮に来ています。
3日目の本日は3年生と1年生の混合チームによるグループワークでKJ法をおこなっています!!

KJ法とは川喜田二郎氏考案による、集団思考による情報の整理と提供の技術を駆使して、新しい考え方を見つけ出すものです。
3年生は前期の必修授業で「歴史文化を学ぶことは社会の役に立つか」をテーマにKJ法を実施しました。
その経験をもとに1年生を引っ張って行きます(^^)

今回のテーマは「18歳選挙権の是非」について。
今年の6月に選挙権を18歳に引き下げる改正公職選挙法が国会で可決、成立しました。
3年生はもちろんのこと、現在20歳未満の1年生も来年の参議院選挙から主権者の一人として一票を投じることとなります。
学生全員にとって身近な問題でもあるこのテーマについて

事前学習→KJ法→プレゼンテーション→ディベート

以上の四段階のグループワークをおこないます。
議題についての告知と事前学習の資料が配布されたのが約一週間前。
全員が資料を熟読し、本日を迎えました。
午前はKJ法を実施。午後は午前中の内容を踏まえたプレゼンテーションとディベートをおこないます。

混合チームは16組

混合チームは16組

資料をもとに18歳選挙権の良いと思われる点、悪いと思われる点をそれぞれ5つ抽出し、付箋に書き出し意見を出し合います。

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付箋のまとめ方もチームによって様々です。
次にまとめた意見や賛否などチームの主張を模造紙に書き出して行きます。
こちらもチームによる工夫がよく見てとれます(^^)
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さて、模造紙に書き出したところで午前中はおしまい。
午後からはまとめた内容をもとに2チーム8組によるプレゼンテーションとディベートの対戦がはじまります。
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昼食後に貼り出された対戦カード。
午後の様子はまた次回お知らせします!!

★ブレイクタイム★
望秀海浜学寮で収穫されたサツマイモをいただきました!!
焼きイモおいしかった!!

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野毛古墳まつりに行ってきました! [2015年10月23日(金)]

10月18日(日)に、玉川野毛町公園で「第8回野毛古墳まつり」が行なわれました。

公園内にある野毛大塚古墳は帆立貝形古墳としては日本最大級で、副葬品を見てもとても意義深く貴重な古墳です。
この貴重な古墳をたくさんの人に知ってもらい、大切に保存していくために行なわれるのが「野毛古墳まつり」です。

野毛大塚古墳

野毛大塚古墳

古代体験や古代食を味わうコーナーがあったり、他にも地域の町会や商店街が屋台を出したり、古墳業界で話題沸騰の「古墳にコーフン協会」が古墳グッズを販売したりと盛りだくさん!!
とても賑わっていました。

古墳の上から見た古墳まつりの様子

古墳の上から見た古墳まつりの様子

古代体験のコーナーでは、小泉玲子先生の「考古学基礎」を受講している学生がミニ土器や勾玉の作り方などをご案内。
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勾玉づくりのコーナーは整理券が配布されるほどの大人気!皆さん、一生懸命、世界に一つだけの作品をつくっていました。

歴文助手のIさんとWは、古墳や土偶の形のクッキーづくりに挑戦しました。
埴輪の代わりにハートで古墳をデコレーション・・・
学生に焼いてもらい、おいしくいただきました。

野毛大塚古墳形クッキー

野毛大塚古墳形クッキー

古墳まつりに参加して印象的だったことは、学生のがんばりはもちろんですが、考古学ゼミのつながりの強さです。
助手Iさんをはじめとした考古学専攻のOGが当たり前のように集まって話に花を咲かせている様子などは、考古学ゼミならではで、ステキだなぁと感じました。

たくさんの楽しいイベントを通して地域の文化財の大切さを知ることができ、とても有意義な一日でした。
皆さまも、次の機会に是非足をお運びください。

(助手W)

古代史の勉強の仕方 [2015年10月22日(木)]

古代エジプト史を専攻している吉成です。

最近読んだ本を紹介したいと思います。笹山晴生『古代をあゆむ』吉川弘文館2500-です。筆者は日本古代史を専門とする東京大学の名誉教授で、今まで文章や講演のかたちで発表してきたものの中から選んだ9篇をまとめた本だということで、第Ⅰ章は「古代史を見る目」と題し、「日本古代史と飛鳥」、「古代の資料を読む」、「畿内王権論」という文章が収められ、第Ⅱ章は「地域史と日本・アジア」と題し、「古代出羽の史的位置」、「東北の古代社会と律令制」、「鞠智城と古代の西海道」、「景行天皇の九州巡幸説話」という文章が、第Ⅲ章では「先学に学ぶ」と題し、日本古代史研究家である坂本太郎と井上光貞の評伝が収められています。

私の専門分野は古代エジプトですが、他の分野の古代史家の書いたものに興味があり、よく読みます。今回もそうした読書でしたが、皆さんの参考になるかもしれない件りを見つけましたので紹介しておきたいと考えました。

本書の第Ⅰ章の「古代の史料を読む」は学習院大学文学部史学科の『歴史遊学』平成13年版に書かれたものだそうですが、古代史を勉強するための「基礎的な知識と修練」、「史料の諸相」として古代の史料を読むために必要と思われる基礎的なことが色々と書かれています。そこで強調されているのは、そうした基礎は高等学校で学んで修得しているはずだが、不充分だと感じたら一・二年生のうちに復習し、しっかり勉強してほしいということ。さらに、文献史学から知られる事実を考古学の研究成果と安易に結びつけることは慎まなければならないことが強調されています。

古代史に関心をもつきっかけは様々であろうが、ほんとうに古代史を勉強しようと思ったら、きびしい修練が必要であると書かれていて、自分のことを顧みると、史料の状況があいまいであることをいいことに、研究の方法論の厳密さを疎かにしているのではないかと、反省を促されている様に感じました。先達の文章を読むことで、自分の姿勢を立て直す機会が得られるのは、何よりも有難いことだと思います。皆さんにも先学の言葉を意識して求め、軌道修正を心がけて欲しいと思いました。

(10月22日)

西洋史の三大学共同ゼミ合宿 [2015年10月14日(水)]

こんにちは。西洋史の小野寺です。
ちょっと前の出来事になりますが、8月上旬に行われた三大学共同ゼミ合宿について、お話ししたいと思います。

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このゼミ合宿は、共立女子大学の西山先生、立正大学の森田先生と私の三人で、三年生を対象にやっているものです(昨年の様子はこちら、三大学共同ゼミの趣旨についてはこちら)。
毎年、西洋史において議論の絶えないテーマを一つを取り上げ、(1)そのテーマについて事前学習したうえでプレゼン→(2)その情報をもとにグループワーク→(3)最終的にディベートするという形式をとっています。

今年のテーマは、

「宥和政策やミュンヘン会談はやむを得なかったのか」。

ヴェルサイユ条約を破棄して再軍備を宣言し、非武装地帯であるラインラントに進駐し、チェコスロヴァキアのズテーテン地方割譲を要求するなど、領土拡大の野心をあらわにしつつあったヒトラーに対し、譲歩を重ねてしまったイギリスとフランス。これは果たしてやむを得なかったのか、あるいはやはり当時としても誤った判断だったのか。

ウクライナ問題でロシアに対して国際社会がどう対応すべきかという点とも重なる点が多く、非常にアクチュアルなテーマでもあります。

このテーマに対し、まず事前学習ではドイツ班、イギリス班、フランス班、イタリア班と4つの班に分かれて、各国の立場から宥和政策について学びました。下の写真は、最優秀プレゼン賞を獲得したイタリア班のもの。単に情報を提示するだけでなく、そこから結局どういうことが言えるのかということまできちんと考えられた、いい発表でした。

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その後は、KJ法というグループワーク。詳しくは昨年書いたとおりですが、まずは各人が思いつく論点を書き出し、それをみんなで共有し、グループ化したうえで概念化し、そこから自分たちの主張をくみ上げていくというプロセスになります。

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今年の学生がとくに素晴らしかったのが、その熱意!!
プログラム自体は21時で終了なのですが、学生はその後も自主的に集まり、班によっては深夜1時くらいまで、次の日のディベートに向けての準備をしていました!
明日はどういうことを主張しようか、相手は何を言ってくるだろうか、それに対してはどう反撃したらよいだろうか。そんなことを熱心に話し合っていました。
「ミュンヘン会談の是非」などという「硬」くて、それほど身近でもないテーマでここまで一生懸命やってくれるとは、正直教員の側も考えていなかったので、ちょっと感動してしまいました。↓はその様子。

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そして翌日はいよいよディベート。「ミュンヘン会談は当時としても誤った判断だった」「必ずしもそうとは言えない」という二つのグループに分かれて、議論を戦わせます。

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裁判官役も、もちろん学生がつとめます。

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ディベートについては、いろいろ課題がありました。合宿の後、学生のみなさんから寄せられた感想として、とくに以下のようなものが印象的でした。

・その場でいきなり質問されたことについて、臨機応変に答えることが難しかった。

・ぱっとその場で理解することが難しく、議論の早さについていけなかった。

・自分の言うことに自信がなく、つい黙ってしまった。

・本は沢山読んだのだけれど、それを「生きた知識」にするのが難しかった。必要なときにその知識をすぐに引っ張り出せなかった。

・自分の意見を言うことだけでなく、人の話をきちんと理解することが大事だと思った。相手の主張をきちんと理解できなければ、こちらが何を言っても主張がかみ合わず、議論がうまくいかない。

・事前にグループで情報や認識をきちんと共有していないと、うまくいかない。

いずれも、非常に重要なことばかりですね。
とくに5つめ、ディベートというのは自分の言いたいことをいうだけではダメで、相手の主張を理解しなければいけないというのは、あらゆるコミュニケーションの基本のようなもので、改めて認識しなければいけない点だと私も感じました。
とにかく、こういうことに自分で気づけたのが、この合宿最大の効果かなとも思います。
自分に足りないのはどういう点なのかを知り、そのためにはまず場数を踏んで、こうしたことに徐々に慣れていくこと。
そういう場を提供するのも、大学教育の大事な役割なのだなと、私自身も再認識させられました。

野田市のお札調査に行ってきました! [2015年10月06日(火)]

みなさんこんにちは!歴文3年の中込です。

今年も9月16・17日に元昭和女子大学講師の小川浩先生、民俗調査法の授業を行っている後藤麻衣子先生ご指導のもと、千葉県野田市で御札の調査を行いました!

今年は1年生4人、3年生3人、4年生1人の計8人で参加をさせて頂きましたshine
調査を行っている千葉県野田市の一部地域では、古い御札を屋根裏に置くという風習があったそうですeye
私たちはその屋根裏から出てきた御札を寺社ごとに分類したり、計測して台帳に記入する作業を行いましたnote

毎年夏休みに行っている調査も今年で3回目になりますが、今回は以前とは違うお宅の御札を調査しました!

作業では、御札が入っている箱を分解して中身を調べたりもしました!
調査を進めていると同じ寺社なのに、時代によって透かしがあったり、板が違ったりと
様々な違いを見つけることができました!!
作業は細かなものでしたが、参加者全員が真剣に取り組んでいました。

また、今回お世話になった小川先生とも色々なお話ができて、とても有意義な2日間でした★

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2015年度日本近現代史ゼミ旅行(北海道)その3 [2015年10月04日(日)]

こんにちは、松田です。ゼミ旅行シリーズ、最終回の記事です。

【4日目】函館

最終日の4日目は朝食から朝市へ!!ホテルの朝食券で函館朝市に食べにいけるプラン設定。やっぱ幹事さんサイコーだわ。上の写真で食べてるのがホッケかな?下の写真は朝からこの豪華さ!名産のイカのお刺身、うまいっ!松田は連日のご馳走攻めから一休みすべく、ホタテ粥定食を食べました。お粥やさしい・・・。お味噌汁もホタテ。ホタテありがとう・・・。

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ここまでお天気に恵まれたのですが、最終日になって雨です。でもめげずに張り切って五稜郭へGO!

五稜郭タワーにつくや否や、土方さんに群れる女子大生たちの図。「お前ら、自重しろ」の一言ですっ!笑

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松田ゼミのゼミ生には、小説やドラマなどの各種メディアで歴史的人物の魅力に触れて、憧れて入学してくる学生も結構多いわけです。最初はそれで全然構わないと思います。あっ、最初から、海軍軍人の伝記を読むのが三度の飯より好き、なんていうディープな学生もいますが笑(そういうのも大好きよ!)

しかし歴史学概論日本近現代史料解読などで歴史学に触れて、徐々に学問としての歴史の魅力にハマっていく。いわば、誰かが語った歴史をそのまま受け入れて楽しむ立場から、歴史の語り部としての素養を積んでいくわけです。そうした成長のプロセスに関われることを、私は心から幸せに思っています。

卒業論文にしても、去年卒業した学生も、その前も、日本近現代史の解明のために、学問的にも意義のあるテーマを選択して、立派に卒業していきます。そのことは松田ゼミの誇りです。

「マニアモード」(?)と「学問モード」をしっかり使い分けていこうぜ!といつも学生たちに語りかけています。逆にいうと、学問を身につけたからといって、マニア的な楽しみ方も捨てちゃいけないよ、ともね。どっちのモードもみなさんにとって、とても大事な物だと思うから。それが昭和女子の歴文の松田ゼミです。

もちろん最初から「学問としての歴史」を志して入学する皆様もめっちゃウェルカムよっ!

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つか、お前ら、なにげに半月堡も再現してるのか笑 そーゆーところがマニアなんだよっ笑

そして五稜郭内に復元された箱館奉行所に向かいます。

当時の衣装体験・・・。うん、君らなら絶対逃さないと思ってました。

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そして函館市街地に戻ってきました。

まずは旧相馬邸で相馬家と函館の発展に関するレクチャーを受けました。建築上の工夫にも見どころが多く、みなさん、ガイドさんの説明に聞き入っていました。

そして函館市公会堂。ドレス体験、うん、君らが逃すはずがな(以下略)

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……それにしてもノリノリである。

さらに函館にしかないという某バーガー屋さんでおやつ。最後の最後まで食の旅だね!

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そして長いようなゼミ旅行もあっという間に終了!とても仲良くなれた旅だったと思います。みなさまおつかれさまでした!

帰ったらすぐ授業開始です。もう後期のゼミも始まりました。焦らずに一歩一歩卒論研究を進めていこう!

2015年度日本近現代史ゼミ旅行(北海道)その2 [2015年10月04日(日)]

こんにちは、松田です。

引きつづき、ゼミ旅行の様子をお伝えいたします。

【3日目】札幌から函館に移動

3日目の午前は電車で札幌から函館まで移動。全員爆睡かと思いきや、意外と起きている人も多くて、のんびりといろいろなお話しをすることが出来ました。車窓からみえる見馴れない花を調べたり、北海道名物の生チョコもらったり。

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函館に着くと赤レンガ倉庫前で解散して、あとはフリータイム。みなさん思い思いの時間をお過ごしになったようです。港町の風情を舞台にした撮影会?

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私はイギリス領事館や函館市公会堂、北方民俗資料館などを見学しました。はじめて訪れた街では、地図を片手に歩き回るのが1番ですね。函館が坂の上から下へと発展していったことがよく理解できました。

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そして日の入りにあわせて函館山に登り、みなさまお待ちかねの夜景!ポツポツと灯りがともっていく様子には感動しました。寒かったけどな~~!

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函館山からロープウェイでおりて、まだまだみなさん元気。函館旧市街地の見学です。

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上の写真は函館によく見られる特徴的な町家建築なのですが、どこが特徴的なのかわかりますか?……そうです。1階部分は純日本風の格子窓があるのに、2階は西洋風の板張りになっていますね。和洋折衷町家です。2階の概観は西洋風なのに、なかは畳敷きになっていることが多いそうですよ。こうしたところに居留地の息吹を感じることができますね。

函館市は青函連絡船の発着地であり、文字通りの北海道の玄関口でありました。それゆえ、大正時代まで、北海道最大の都市でした。札幌に人口で追い抜かれるのは1930年代に入ってからです。その後も漁業などの基幹産業が牽引する形で栄えてきたのですが、1980年代から徐々に経済が振るわなくなります。お昼に訪れた赤レンガ倉庫もそうした繁栄の名残りであります。

さらにはハリストス正教会、カトリック教会など宗教的建造物が建ち並ぶ地区へ。今年の春のプレゼミイベントで、御茶の水にあるニコライ堂を訪れたゼミメンバーにとっては、正教会の歴史と八端十字架をおさらいする機会となりました。教会の建物が建築されたのは大正時代になってからですが、この函館の地から各地へと教えが広がったことを実地で体感することができました。歴史ってつながっているよね!

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3日目の夜は函館フレンチです。ヨーロッパに開かれた歴史のある街で仏蘭西料理を選択する幹事学生のチョイスが素晴らしい!箱館戦争もフランスにゆかりがありますしね。例年の近現代ゼミのゼミ旅行はわりと「無骨な食事」ばかりですので、まさかこんなご馳走がいただけるとは思いませんでした。とてもおいしかったですよ!!

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4日目へと記事はつづきます。

2015年度日本近現代史ゼミ旅行(北海道)その1 [2015年10月04日(日)]

こんにちは、松田です。

日本近現代史ゼミでは、9月23日から26日まで北海道にゼミ旅行にいってきました。

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旅行中はなぜが跳ねまくる学生たち

昭和女子大学では、8月と9月一杯が夏季休暇となっているのですが、なぜ休暇終了間際でいったかと申しますと、ゼミ生のみなさんが、アクティブに夏を過ごしすぎていて、かろうじて日程があうのがそこしかなかったんですよね。

インターンシップで就業体験をするゼミ生、ベトナム海外演習に参加するゼミ生、宮崎県椎葉村での調査(民俗学)に参加するゼミ生、地理研修旅行(台湾)に参加するゼミ生、そしてそれらの参加費用捻出のためにバイトに精を出すゼミ生などなど、歴文では多くの実習プログラムがあるがゆえに、夏も大忙しでございます。あ、そういえば諏訪原遺跡発掘調査(考古学)に参加したゼミ生もいましたねぇ!

このように歴文では、日本近現代史ゼミに所属していても、他の学問分野の実習に参加して、幅広く歴史を学ぶ環境が整っていますよ!

さて、今回のゼミ旅行では、札幌→小樽→函館をめぐりながら、幕末~明治の歴史にふれつつ、懇親の機会をたくさん作りました。

【1日目】成田空港→千歳空港→札幌市内

9月下旬の北海道なので寒いのではないかと心配していたのですが、ぽかぽか陽気で気持ちいい気候でした。札幌ではちょうどオータムフェスタの開催中でして、夜のお散歩もなかなか楽しかったです。

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さて、幹事さんが決めた、今回の旅行の裏テーマは「食にこだわる旅」。調べに調べ抜いて、予約していただいたお店で、胃袋も大満足の旅となりました。初日はジンギスカン。

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【2日目】小樽

2日目は、それぞれの興味に沿って、「小樽水族館」組、「ニッカウヰスキー余市工場」組、「小樽ワイナリー組」に分かれて回りました。松田はウィスキー組です。

ウィスキー工場グループのメンバー。NHK朝の連ドラの舞台になった場所であり、「まっさん」(竹鶴政孝)が作った工場ですね。

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小樽水族館グループのメンバー。動物園でアルバイトをしていて、動物の生態展示のあり方に興味のあるゼミ生が中心となって企画しました。小樽水族館は珍しい種類のペンギンがいるとのこと。ペンギンに触れて水族館グループは異常にテンションあがってました笑

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そして小樽運河で合流。北海道の海の幸を堪能しつつ・・・

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小樽運河や小樽市街を廻りました。

かつては「札幌の外港」「道内第一の港町」として、石炭やニシン、さらには日本海の物産の集散地として賑わった小樽も、産業構造の変化にともない、その重要性を低下させていきます。そして日本中が高度成長にわきたった1960年代のうちから早くも人口が減少に転じていきます。

ただ衰退が早かったがゆえ、往時の姿をそのままとどめているのが街の魅力となっています。北のウォール街と呼ばれた銀行群や小樽運河沿いの倉庫群、どこか、なつかしさを感じる風景が広がっています。20150924-DSC03524_R ・

そうした風景を観光資源として生かすべく、さまざまなリノベーションの試みが見られるのが面白いところですね。

たとえば運河沿いの倉庫街が、みなさまお馴染みのレストランへとリノベーションされていたり、DSC03518_R

商店となった建物に、往時の運河からの引き込み線がそのまま風景として生かされていたり・・・。廃線跡が撤去されることなく、風景として保存されていたり。

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2日目の夜もおいしいお食事。ズワイガニだったり、チーズだったり、北海道ならではの味覚がアクセントに効いていて、うまい!みなさん大満足でした!

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・・・つづく

 

教育実習を見学して感じたこと [2015年10月01日(木)]

こんにちは。西洋史の小野寺です。

大学教員の大事なお仕事の一つに、教育実習先の中学・高校を訪問するというものがあります。
だいたい、6月から9月がそのシーズンになります。
実習を受け入れてくださった学校を訪れて、担当の先生や、校長先生・教頭先生などとお話してお礼を申し上げ、学生が授業している様子を見学させていただくのですが、そうしたなかで、中学や高校の先生方がどのように学生に接してくださっているかを直にうかがったり、普段は知らなかったゼミ生の別の側面に触れたりすることができ、教員にとっても貴重な機会になっています。

9月下旬には、神奈川県のとある中学校を訪問させていただきました。
入り口にいきなり歓迎の言葉があって、びっくりしました!

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学生たちが教えているのは、中学では社会科、高校だと世界史ということが多いわけですが、それでも自分の専門領域(卒論で取り上げているテーマ)をそのまま教えるということはまずありません。
そもそも、(塾講師としてバイトをしているとかでもない限り)学生たちは人に教えるという経験がほとんどないわけで、そうしたなかでそれほど詳しいわけではないことを、生徒の興味を惹きつけながら50分間話すというのは、とても大変なことだと思います(私も、大学で初めて教壇に立ったときは、レジュメやパワポのつくりかたもよくわからず、学生の目を見ることもできず、本当に大変でした。私語も多くて辛かった・・・。ちなみに別の大学ですが)。

私も後ろで見学していると、「そこだったらあの話をすればいいのに」とか、「こういう具体例を出せばいいのに」と、つい助言をしたくなってしまうのですが、それは現場の先生方もまさにそうで、ハラハラ、やきもきしながら、辛抱強くじっと授業の様子を観察しておられます。
しかしそれでも、学生たちはさまざまな工夫をこらして、なんとか生徒の興味を惹こうと奮闘しています。「つかみ」に面白い写真を提示したりとか、図像を多用したりとか、たとえ話を持ち出したりとか。

自分の経験を振り返ってもそう思うのですが、「他の人に自分の話をきちんと聞いてもらえる」というのは、とても大変なことで、しかしそれが多少なりともうまくいったときの達成感というのは、何物にも代えがたいところがあります。
十分な知識や、わかりやすい話し方、工夫をこらした見せ方、聞き手に配慮する余裕など、そのために必要な要素はいろいろあるのでしょうが、結局の所生徒は、その先にある「教師の人間性」みたいなものを見ているところがあります。
知識面や技術面でまだまだ未熟な教育実習の学生たちが、それでもそういう人柄のようなところで生徒に信頼されているのを見ると、私が今まで知らなかった学生の成熟を知った気がして、「たいしたものだなあ」と感心します。

そして、中学や高校の先生も、そういう人間性のような所をしっかり見ておられました。
学生のことをきちんと見てくださっていることにあらためて感謝の念を抱きましたし、結局の所根本はそこなのだな、ということも改めて感じました。

教師になるというのは、そう簡単な道のりではありませんが、そこから得られる見返りはかけがえのないものですし、実際本学科でも教師として活躍している先輩もいます。
人に教えてみたいという希望をもつ皆さんは、ぜひ臆せず挑戦してもらいたいと思います!