【授業紹介】考古学実習A ~石器を描く~ [2016年07月23日(土)]

 

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実習風景

山本暉久です。今回は私が担当している授業「考古学実習A」を紹介します。考古学を学ぶためには、不可欠な基礎的な技術の習得が必要とされています。まず、野外での遺跡発掘調査をするうえで必要な記録図面を作成する技術で、測量方法や図化の方法を学ばなければなりません。次に、遺跡から出土した遺物を整理して、やはり図化する作業が必要となります。「考古学実習A」は、後者の遺物を図化する技術を学ぶ授業です。
本学が所蔵している遺物の中から、縄文時代の石器を図化する実習を行っています。作業は、石器がどのように加工されて作られているのかをまず観察し、それをもとに「マイブンスコープ」という遺物実測器2台を用いて、まず元となる原図(素図ともいいます)を作成します。この素図を鉛筆トレースして、石器がどのようにはぎ取られて製作されているかを(剥離痕とリングといいます)、表面・側面・裏面の3面に描いて、さらに厚みを知るために断面を図化して図面を完成させます。この鉛筆トレース図(第2原図といいます)をもとに、ロットリングというペンを用いてトレースして図面を完成させるのです。
この授業を始めたころは、受講生も少なかったのですが、年々増えて、今年はなんと36名が受講して、教室は満杯状態になってしまいました。これは、もちろん考古学を専門的に勉強しようとする学生だけではなく、興味をもった学生が多いことの現れでしょう。黒インクを用いたロットリングペンによるトレース作業は、描き始めたころは、慣れないせいもあって、うまくいかないことが多いのですが、私が手直しするところなど指摘しながら、なんどもトレースを繰り返すうちに上達してうまくなってきます。そして最後の授業で自分が完成させたトレース図の中から気に入ったものを選んでもらい、台紙に貼り付けて終了です。
実習という授業なので、和気あいあい、かつ大変賑やか(うるさい?)で、みんな楽しそうです。歴史文化学科ではこのような授業もあること知ってもらえたらと思います。ぜひあなたも歴史文化学科に入学して「考古学実習」授業を受講してみませんか。

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マイブンスコープによる原図作成

 

 

 

 

 

 

 

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作図中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ロットリングペンによるトレース図作成