2017年3月17日、 桜咲く椿山荘ホテルにて、2016年度卒業生の卒業パーティが挙行されました。
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式服(黒のスーツ)とガウンに身を包んだ厳粛な卒業式がおこなわれた前日とは打って変わり、女子大らしい華やかな雰囲気での会となりました。
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パーティ委員のみなさま、素晴らしい式を本当にありがとうございました!
写真撮影のための集合を呼びかけるのにも涙、涙です。
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【卒業生代表のことば】
本日はお忙しい中、ご出席して頂きありがとうございます。パーティー委員のみなさまもこんなに素晴らしい会を企画して下さいましてありがとうございました。
昨日私たちは卒業したわけです。ここまで来られましたのは、ひとえに先生方、助手さんたちのご指導、支えの御陰であると思っております。心から感謝いたしております。先生方は時にはことばで、時には背中で、歴史との向き合い方であったり、また歴史の先にある現代との向き合い方であったり、現代に生きる自分自身との向き合い方を示して下さいました。また助手さんはつねに万全の体制で大学生活をサポートして下さると同時に、時には重い荷物を下ろして、ホッと一息つける温かい家でもありました。ともに学んだ友人たちはまさに切磋琢磨のことばがふさわしい仲間たちでありまして、その存在は私の心の支えでした。
みなさんとの出会い、この学科との出会いは本当にかけがえのないものでありました。
昨日、そしてさきほどと続いて、菊池先生が現代の世の中において、歴史系の学問がないがしろにされてきているという話をして下さいました。まさにその通りだと思います。就職活動を乗り越えたみなさんは、社会の一線で求められる力について感じてきたと思います。いま大切にされているのはアプリケーションみたいな機能なんだなと思っています。すぐにインストールしてすぐに使える力、それが、いろんな技術であったり、即戦力とかスキルとかいうことばとなって、みんなの身に降りかかっているんだと思います。
でもアプリケーションというのは、なにかにダウンロードする、そのなにかは、本体であったりとか、パソコンのハードであったりとか、アプリケーション全体を制御するOSだったりする、そういうものたちっていうのはどうなるんだろう、アプリケーションを使う人たちってどうなるんだろう、というと、やはりそれは私たちの人間性である。そしてそういう人間性というものを一番見つめて、深めて、学べるというのが人文系の学問であると思うし、私たちはその力を、ここで、温かいこんなに素晴らしい場所で育てて頂いて今ここにいる。なので、みなさん、どこにいっても大丈夫なんじゃないかなと思います。そうなれたのも、本当に先生方、みなさまの御陰だと思っています。
先生方、助手さん、それぞれの道へ進む卒業生のみなさまに対して、私個人のことばとして、ありがとうございますと言わせて下さい。ありがとうございます。
そして卒業生のみなさま、先生方と助手さんに感謝の気持ちを一杯こめて、盛大な拍手をお願いします。
(卒業生一同拍手)
ありがとうございます。
最後に、ここにいらっしゃる方、今日出席できなかった人も含めて、全ての皆さまのご発展とご多幸を祈念いたしまして、卒業生代表のことばとさせていただきます。本当にありがとうございました。
(全員拍手)
(文字起こし責任:松田忍)
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お開きとなっても、先生と、友人たちと、ゼミ生たちと、名残を惜しむ輪がなかなか解けませんでした。
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これで本当に卒業だねぇ。心からおめでとうといわせてください。
そして、みなさんのこれからの長い人生に幸あれ、幸あれ!