東明学寮1日目 ―横浜美術館見学―

こんにちは、松田忍です。

歴文2年生は2019年6月4日~6月7日の期間、東明学林にて学寮研修をおこなっています。

初日は、東明学林までの途中、横浜みなとみらいに立ち寄りまして、横浜美術館を見学いたしました。

横浜美術館では、「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」を現在開催中です。平成元年に開館した横浜美術館が30年かけて構成してきたコレクションが一堂に会する展覧会であり、1万2000点ある同館の所蔵品のみでほとんどすべて構成されていました。

作品を鑑賞する前に、同館の学芸員の先生から展覧会の趣旨説明と作品の見どころをレクチャーしていただき、そのあと木下亮先生(西洋美術史)から展示作品を見るときの「課題」がだされました。「展示作品から木下先生が指定する1作品を探し出し、その作品を自らの目で観察して記述せよ、そしてその作家の別の作品と比較せよ」という課題です。解説や教科書を見る前に、「まずは一対一で作品と向き合う姿勢が大切!」という歴文ならではの課題だと思いました。とても面白そうなミッションでして、私もやってみたくなりました。

学芸員の先生が特にオススメになった展覧室2は、壁画作成のアーティスト淺井裕介さんを中心に企画された部屋となっていました。円形の部屋の壁数十メートルに、動植物の命が芽吹く絵が一面に描かれ、さらに壁画と合わせて、同館が所蔵する動植物の絵が配されており、圧巻の空間でした。

淺井裕介さんが市民ボランティアの方と一緒に2週間で仕上げられた壁画には細かなところまで幾重にも動物が描かれており、いくらみていても飽きない、本当に興味深い作品でした。展示作品ともマッチしていました。

そのほかにも人物画が展示室内に並べられ人物たちの視線の交差を楽しむ部屋、横浜美術館が意欲的に収集しているシュルレアリスム作品を扱った部屋、さらには戦争や災害を記録した写真コレクションの部屋など、7つの展示室の個性豊かな展示で、大満足の1時間半となりました!

学生のみなさんもそれぞれ好きな展示室を見つけて、じっくりと鑑賞していました。

その後東名学林に着寮しましたが、小田原の現在の気候はさわやかで気持ちいいですよ!

企業研究発表や企業座談会などのキャリアプログラムが中心となる今回の学寮、また報告記事をあげます。