【次世代継承PJ】民俗芸能の次世代継承プロジェクトが始まりました!

4月から新しいプロジェクトである民俗芸能の次世代継承プロジェクトの活動が始まりました!
現在、顧問の大谷津先生とともに、7人の学生が活動しています。
このプロジェクトは、神奈川県民俗芸能保存協会、相模人形芝居下中座を主とした外部の団体と協働し、民俗芸能の継承問題と一般人の方々への発信に取り組んでいます。
主な活動内容は、若手伝承者の発表の場をつくる・一般の方々に民俗芸能を見て知ってもらう機会をつくる・若手伝承者同士がお互いの発表を見学し、交流、意見交換のできる場を作るという3つとなっています。

具体的にどのような活動をしていくのかというと、秋桜祭等での上演やワークショップといったイベントの企画・運営、現場に行き民俗芸能を体験する、歴文ブログ・SNSの発信と運営を行っています。他にも、神奈川県民俗芸能保存協会の会誌『かながわの民俗芸能』に投稿する記事の作成をしたり、様々な団体との繋がりを作るといった活動をしていく予定です。

民俗芸能は、地域の人々にとって楽しみや喜びを与えてくれる身近な芸能であり、日本を代表する芸能文化の一つです。そんな民俗芸能は、現在地域の担い手不足などの理由から継承の危機にあります。日本の大事な文化遺産である民俗芸能を次世代につないでいく為に、伝承者以外の立場で何ができるかを考え、行動することを目的として、今後も活動に励もうと考えています。

 

そしてさっそくですが、5月11日(土)に下中座さんが公演を行う小田原市下曽我傘焼きまつりへ見学に行きました!

演目は『曽我物語 十郎五郎出立の段』で、傘焼きまつりの前提となる逸話を元にしたお話でした。
公演後に座長の林さんにお話を伺ったところ、観客の方々に人形浄瑠璃を飽きずに楽しんで見てもらえるような工夫を取り入れてみたとのことでした。例えば、人形が登場する前の少し長い物語の語りの部分を退屈しないように、本編では登場しないけれど背景の山に住んでいそうな動物の人形を登場させてみたり、本編の中でも本来は登場しない光の魂の演出などがありました。若手の座員もたくさんいて、頑張っていました。

人形浄瑠璃に初めて触れる下級生メンバーも小さなお子さんたちも、終始とても楽しそうに見ていて、これからの活動に繋がる勉強になりました!

(民俗芸能の次世代継承プロジェクト代表K.H)