今年度2回目となる今回の特殊研究講座は、東京女子大学名誉教授の柏木 惠子先生によって「女性の発達―社会変動と心理発達」という演題で11月26日(土) の13時10分から14時40分で行われました。柏木先生は、1955年に東京女子大学を卒業の後、東京大学大学院に進学された方です。戦後、大学が女性に開放された初期の時代の研究者で、その後、子育てをしながら、研究を続けてこられ、本年度になっても、「母と子の愛情と戦略(講談社新書)」や「父親になる、父親をする(岩波書店)」などの著作を出版されていらっしゃいます。
講演は、戦後の大きな社会変動の中で、出産や子育てについての女性の考えが、時代や世代によってどう変わってきたかについて、ご自身の研究成果を資料として提示しながら、分かりやすく解説してくださいました。女子大学生に望むこととして、「高等教育をうけることへの責務と感謝を忘れないこと」、「自分のキャリア発達を真剣に考えること」に提示されていました。聞いていた学生・院生に大きな感動を与え、先生のようにがんばりたいという感想が多くの学生から出されました。