2012年度 1~3年次望秀海浜学寮研修

心理学科2012年度学寮研修
日程:6月25日(月)~6月28日(木)
場所:望秀海浜学寮(千葉県館山市)
望秀海浜学寮|大学ホームページ

年に1度の宿泊研修は、心理学科の1~3年生全員で、千葉・館山湾の海辺に建つ望秀海浜学寮に行ってきました。3年生のリーダーが中心になって企画・運営を行った、今年度の学寮目標はglitter’です。参加学生一人ひとりが小さくてもキラキラ輝ける学寮研修であること、そして、みんなの輝きが集まって大きく輝く学寮研修になることを目指して、さまざまなプログラムを行ってきました。

主要なプログラムについて、引率した先生方から写真と文章を寄せていただきましたので、ぜひお読みください。

1日目:野外研修 鴨川シーワールド

鴨川シーワールドに行きました。イルカの軽快なジャンプ、シャチの豪快な宙返りに大興奮でした。海の動物たちは、どのようにしてこんな高度な芸を身に着けたのでしょうか。芸を披露するたびにもらえるエサに、その理由がありそうです。私たち人間も高度な知識や技能を身に着けて行きますが、そこにも同様に、何らかの報酬が関係していることでしょう。しかしそれだけでしょうか。人間の場合は、達成動機や目標、自己実現など、自分から進んで変わって行く、自分を成長させて行くという側面もありそうですね。(SI)

2日目:特別授業・学生企画・灯の集い

特別授業「キャリア・ディベロップメント」支援

今年度も日本キャリア開発協会から専門家の先生7名をお招きして特別授業を実施しました。1年生のテーマは「自分ってどんな人? 〜自分のことをよく知ろう!〜」、2年生のテーマは「豊かなキャリアを創造しよう 〜マナー、コミュニケーション〜」、3年生のテーマは、「7つの力を積み重ねる 〜私の活かし方〜」と、学年があがるごとに実社会にでていくための準備ができる、そんな構成内容になっています。その一部をご紹介します。

1年生は、グループに分かれて、周りの仲間とインタビューしあいながらお互いにフィードバック。自己理解、他己理解から“自分”というリソースに改めて気づきました。

2年生は、美しいお辞儀の仕方からはじまり、複雑な人間関係の中のコミュニケーションスキル、アサーティブコミュニケーションについて学びました。架空の場面を想像してロールプレイング、仲間からのフィードバックを受けて、自分と相手を共に尊重しながら目的へと向かうスキルを学びました。

3年生は、自分の能力・価値・興味の3つの重なった部分を大切に、集団・他者との関わりあいから、改めて自分を見つめ直すトレーニングでした。「最後に決断するときに重要なのは自己の価値観」、そして「結果は行動に正比例する」というキャリア・ディベロップメントのための重要な2点を学びました。(MH)

学生企画・1 異学年交流会

1~3年生の学寮クラス委員が企画・運営した異学年交流会は、1~3年生合同の7,8人のグループを作って、心理技法の一つである「構成的グループエンカウンター」のエクササイズを行いました。 けっこう難しいのですが、みんなで知恵を出し合って、うまく解くことができると、互いの信頼関係がグッと近くなります。普段の生活ではなかなか交流できない先輩や後輩と仲良くなることができて、メアドを交換した人などもいるようです。学寮から帰った後も、何かのときに頼り合っていけるといいですね。(MM)

‘人間知恵の輪’を協力して解いているところです。

灯の集い

本年度の灯の集いは、夢を実現する「7つの力」を、それぞれの学年に応じてどのように展開していくかという問いかけとしました。

それぞれが、自分を大切にし、どのように自分自身の目標を設定し、一歩踏み出してみるか、その時に自分だけでなく、周りの人とどのように踏み込んだコミュニケーションができるか、というあたりに目を向け、今の自分にしっかりと立ち返りつつこれからの生き方を考えるという、大切な話し合いになりました。「集い」の時間の中でも、自分のことを話すだけでなく、ほかの人の発言にも耳を傾け、声の小さい人、シャイな人が話すときには、静かに温かく見守るという、他者を思いやる姿も見ることができました。

今の素直な気持ちを大切にしつつ、これからの希望がかなっていくよう、お互いに見守っていくことを確かめる、大切な時間を過ごすことができたのではないでしょうか。一人ひとりの小さなきらめく光が集まって、クラスが、そして心理学科が輝いていくことを目指して、この学寮研修を大切にしたいですね。(KU)

3日目:労作奉仕、学生企画

労作奉仕

1年生と3年生は海岸清掃へ。2年生は隣接する館山ろう学校の校庭整備へ。ろう学校では、作業に先立ち体育館で、現在の千葉県立安房特別支援学校館山聾分教室に至る沿革の説明がありました。

「大学の授業であまり触れられる機会がないだけに、興味深い学びになった」、との声がありました。麦わら帽子・軍手・鎌のいでたちで校庭に散らばりました。白詰草の根っこが、地下に長く張っていることも体験的に学ぶことができました。広い校庭のほんの一部だけでしたが、学生が散らばった部分はくっきりと目立っていました。(YK)

学生企画・2 交歓会

研修交歓係の企画によるクラス対抗の交歓会が体育館で行われました。

今年は「風船運び」「伝言ゲーム」「綱引き」の3種目がありました。競技に参加する人も応援する人も優勝に向けて団結していました。特に、大盛り上がりの「綱引き」では、勝ったクラスも負けたクラスも、クラスの一体感を存分に味わうことができたのではないかと思います。

また、「伝言ゲーム」では各クラスにクラスアドバイザーが参加したり、「綱引き」の3年生対決では学生からご指名の入った先生が参加したりするなど、学生と教員の交流を深めるよい機会にもなりました。(AT)

 

3泊4日の学寮研修はたくさんの笑顔でいっぱいでした😊学寮目標の‘glitter’は達成できたといってよいようです。帰りのバスではみんなグッタリとしていましたが、学寮中にたくさん活動したり、おしゃべりしたり、遊んだりした証拠ですね。学生一人ひとりが、集団生活でしか学べない大切なことを体験し、人間として成長するためのきっかけとなればよいと願っています。

文責:学生部委員(松澤正子)


これまでの学寮研修の様子はカテゴリー「学寮研修」をご覧ください。