1月14日、臨床現場で働くOGをお招きして、就職するまでのプロセスと仕事の現状についてのお話を3時間にわたってうかがいました。
心理学を学びたいと考える方の中には、将来、臨床家として多くの人のこころの支援を行いたいと希望している人も多いでしょう。でも、一体どのような臨床の場があるのか、どのようにすればそうした場で働くことができるのか、については、よくわからないという人が多いと思われます。そこで、大学院心理学専攻と共同で臨床職就職ガイダンスを実施して、3名の先輩をお招きしてお話をうかがいました。3年生の希望者が大学院生と共に参加しました。
講師としてお招きした先輩は、東京都の公務員心理職試験に合格して児童相談所に勤務している学部卒業生の山口さん、大学院心理学専攻臨床心理学講座を出て臨床心理士となり病院に勤務している福原さん、同じく臨床心理士として区の子ども支援センターや中学校で働く松平さんです。3名の方に各々30分程度お話しいただいたのち、グループに分かれて質疑を行いました。院生に交じって学部生も積極的に質問をしていました。
3名の方ともに、真摯に対象者の支援に取り組んでおられることはもちろんのこと、他職種との連携にも熱心に取り組んでおられることが伝わってきました。さらに、時代変化に応じて、心理の専門家への期待が変わっていていることもお話しいただきました。参加者は、今後の進路を考えるうえでの貴重な情報を得ることができたようです。
文責:生活心理研究所長(藤崎春代)