2月14日の9時半から14時半までの日程で、卒業論文発表会が6部屋に分かれて実施されました。
心理学の知識・考え方とともに研究手法を学んだうえで、自ら研究テーマを設定してデータをとり、統計的分析法を用いて未知の結果を導き出すという、4年生にとっては心理学科で学んだ4年間の集大成の内容を発表する行事です。1人15分の持ち時間のうち、口頭発表が12分、質疑応答が3分で、心理学関係の学会大会の口頭発表と全く同じスタイルをとっています。
どの発表も、夏休み前に行われた卒業論文中間発表会のときよりもスライドの内容は具体的でわかりやすく、話し方も聞き取りやすくなるなど、聞き手を意識して工夫されていました。
各研究の視点はどれもユニークであるうえ、単にデータを収集して集計するだけではなく、条件間の平均値に差があると言えるのかについて、統計的分析法であるt 検定や分散分析を行ったり、関連の有無を明らかにするために相関係数を算出したり、因子分析や重回帰分析などの多変量解析を駆使するなど、厳密な方法により分析されていました。
この発表会は卒業試験(口頭試問)の役割も担っているため、
質疑応答の時間には下級生や教員からの厳しい質問が相次ぎましたが、どの発表者も落ち着いて的確な説明をしていたのが印象的でした。
4年生のみなさん、お疲れ様でした。卒業してからも、これまでの経験を活かして大いに活躍して下さい。
(文責 清水 裕)
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