11月8日・9日に、第22回秋桜祭が行われました。
心理学科では、「心理学科心理学研究会」という名で有志の展示をしました。
夏休み前から準備を始め、今年の出し物や当日までの流れについて話し合いました。
今年は、錯視の展示を始めとして、鏡映描写、逆さメガネの体験ができるようにしました。
視覚で心理学を知ることのできる、カフェウォール錯視や蛇の回転の錯視、きらめき錯視などの展示は見ごたえ十分でした。
見た方の反応は大きく、スタッフとしても楽しむことができました。
重さの錯視でも、ほとんどの方が大小のうさぎのぬいぐるみを持ったとき、小さい方が重いと錯覚していました。
また鏡映描写器の体験スペースでは、予想を超えるたくさんの人に体験への興味を持っていただけて、驚きながらも精一杯、説明をさせていただきました。
「学習心理学」の実験であることを説明し、本来の実験では非利き手での試行を10回行いますが、今回は簡易化して3回の実験体験を行いました。
楽しんでもらえるのか、とても不安でしたが、結果は大好評でした。納得いかないような微妙な顔をされることもなく、「面白かったです」と言っていただけたり、機器に感動して写真を撮っていかれたりと、よい反応をたくさんもらえて非常に嬉しかったです。
私たちも最初は緊張して教示を説明していましたが、2日目にはすっかり慣れて、より分かりやすい言葉で説明できたように思います。
逆さメガネの体験スペースでは、鏡映描写器よりも手軽に体験できることもあり、小さいお子さんの姿が目立ちました。
逆さメガネとは視界を逆転させるメガネです。今回は上下に逆転するメガネと、左右に逆転するメガネの両方を用意しました。
事前に準備しておいた簡単な迷路をメガネをつけたままたどってもらうブースと、メガネをかけて魚釣りをするというブースを設けました。
いつも見えている世界と違うので、みなさん苦戦されていました。
個人差があり、上下逆転の方が得意な方と左右逆転の方が得意な方とに分かれたのが興味深かったです。
このメガネをかけ続けると次第に順応していくという話や、今も研究でメガネをかけて生活している人がいる話をすると、多くの方が驚かれました。
当日は、スタッフの予想を大きく上回り本当にたくさんの方に教室へ来ていただきました。
秋桜祭ゲストのFlumpoolさんにも来ていただけて非常に驚きました。
錯視を見ている方や実験の体験をされている方が、心理学に触れて笑顔になってくださったときに、これ以上ない大きな喜びを感じました。
今年の秋桜祭のテーマは「笑顔」でした。今回、有志でスタッフをしていた中で、数え切れない笑顔を見ることができ、また自分も笑顔になることができました。本当に楽しかったです。やりがいと充足感の中、既に来年のことを考えてわくわくしています。
(文責:心理学科1年 國井)
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