本学の心理学科及び大学院心理学専攻の卒業生の中には、心理臨床職として実際に、こころの問題に取り組み活躍されている方が数多くいらっしゃいます。そこで毎年、卒業生をお招きして、それぞれの臨床現場でのお話をうかがっています。
臨床職の活動領域は多岐にわたりますが、今回は、①【産業臨床】の分野からは、職場復帰支援を中心とした産業メンタルヘルスに関するコンサルティング業務に携わっている三浦さん、②【保健領域】の分野からは、3歳児健診など母子保健乳幼児健診事業に携わっている百瀬さん、③【福祉領域】の分野からは、児童福祉施設や児童相談所での勤務を経て、子育てひろばで相談に携わっている伊藤さんの3名の方に来ていただきました。各々30分程度、お話しいただいたのち、参加者はグループに分かれてOGを囲んで話し合いました。
3名の方は共に、専門職としてご自身の業務に熱心に取り組むと共に、学び成長し続けようという姿勢を強く持ち続けておられました。年齢の近い先輩たちと直接、交流をすることで、参加者からは、心理臨床職という仕事や生活などについて、「リアルな情報を得ることができた」、「進路やこれからの学生生活の過ごし方など考えることができた」、「将来の自分の進路の選択肢が広がった」といった感想が寄せられました。
(田中奈緒子)