今年度の大学院オープンキャンパスが、5月6日(土)午後に実施されました。まだゴールデンウィーク中ではありましたが、多くの方に来場していただきました。
まず、今城専攻主任から心理学専攻の概要と教員の紹介がありました。昭和女子大学では、教員から研究テーマが降ってくるのではなく、自分がやりたいテーマで自由に研究ができること、指導教員以外の教員からも必要に応じて助言・指導を受けられることなどが説明されました。
松野教務主任からは、カリキュラムや入試の説明がありました。臨床心理学講座では必修の科目も多いですが、基本的に時間割は自由に組むことができます。
修士論文指導の授業が1年次から毎週ありますので、学部での専門が心理学でない人でも、少しずつ積み重ねて立派に修士論文を完成させています。当日は過去2年分の入試問題が配布され、出題傾向や、面接試験の要点などが解説されました。
田中生活心理研究所長からは、臨床心理実習の実際や、臨床心理士試験の合格率、修了後の進路などの説明がありました。昭和女子大学では、M1とM2の2年間、学外の臨床心理実習に出かけます。そのうち1年間は病院での実習です。院生にとってはなかなか大変ですが、教員のサポート体制も充実しています。
臨床心理士試験の合格率は、年によって若干の変動がありますが、修了生が自主的な受験勉強会などもやっており、勉強すればそれだけの結果は出るようです。昨年度は受験者の合格率が100%となり(修了生の1人は不受験)、教員もびっくりするくらいの上首尾でした。大学院修了生の多くは、非常勤の場合も少なくありませんが、臨床心理士として臨床の各分野で活躍しています。
次にM2在学生のAさんとTさんから体験談がありました。Aさんからは、昭和女子大学の入試問題は、臨床心理学以外の問題も出るが、偏ったものではないので、普通の受験勉強で何とかなること、大学院の授業で習った心理検査を学外実習先で実際に実施する機会があり、やりがいと充実感を感じることなどが語られました。
Tさんからは、大学院の授業や実習はなかなか忙しく、家庭や子育てとの両立は大変だが、以前からやりたかった研究テーマに取り組むことができ、充実しているとの話がありました。
全体会が終わった後は、個別相談会になりましたが、多くの方が会場に残って、院生や教員に詳しい話を聞いたり、学生便覧の内容をメモしたりしていました。
これから7月期・2月期の入試がありますが、今回オープンキャンパスに来場してくれた方と、来年の4月から一緒に勉強できることを楽しみにしております。
なお、大学院独自のオープンキャンパスは今年はこれで終わりですが、学部のオープンキャンパスの際に、大学院の説明も行っておりますので、心理学専攻に関心のある方はこれからでもオープンキャンパスにご来場ください。
(今城周造)