12月6日(火)に、学園本部館の大会議室にて、第7回「心理支援コミュニティ・サービスラーニング(CSL)成果発表会」が行われました。心理支援コミュニティ・サービスラーニングとは、学生が大学と提携している地域の外部機関(教育委員会など20機関以上)に伺い、これまで学んだ心理学の知識を活用して支援を行い、支援を通じて実践知を深める取り組みになります。具体的には、不登校のお子さんへの登校支援や、勉強が苦手なお子さんへの学習支援、女性に安心して過ごせる居場所の提供、長期休暇中の子どもたちの宿泊研修への参加などがあります。
成果発表会の第1部では、心理学科から4名の学生が登壇し、心理支援について学んだことやこれからの課題について自分の成果を発表しました。それぞれの発表者は活動を通じて、子どもとのバランスの良い距離感を保つこと、本音を見抜くことや、メリハリのある対応をすることの難しさを痛感したと各々が口にしていました。
しかし、これらの気づきを協働で乗り越えたことで「自分の成長につながった」ことも実感していると報告してくれました。発表者に共通していたことは、「支援を受ける側の気持ちになって考えたうえで、最適な方法は何かを考えるようになった」という点でした。
各人の発表を受けて、活動先の先生方から、活動内容や今回の発表についての講評を頂きました。活動先の先生方(教育委員会など13団体20数名)のお話から、学内では知ることのできない学生の支援時の様子も伺うことが出来て、とても誇らしく感じました。
第2部の三者懇談会は立食形式で行われ、美味しい料理を食べながら、活動先の先生方とお話しをして頂きました。自分が出向いている機関の先生方とお話をし、支援に関するフィードバックを受けることがとても良い経験だったのではないでしょうか。また、実際に自分が行っていない機関の先生方ともお話しすることが出来たことで、現場でニーズが高いことや、より多くの貢献できること知ることだけではなく、自分が活動を通じて学んだことや、気づいたことの深化にもつながる貴重な体験となったと思います。
最後になりますが、本年度も多くの学生が子どもたちへの支援やボランティア活動を通じて様々なことを学ぶことが出来たことを嬉しく思います。ご参加いただきました外部機関の先生方をはじめ、CSLの活動にご協力いただいております先生方に改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
(大森幹真)