「心理学総合演習」は、2018年度の新カリキュラム開始とともに開設された科目です。
社会の中での心理学の役割を理解するとともに、心理学の専門科目および他の関連科目の学びを統合して、幅広い実力や人間性を養うことを目的としています。
今年度は、以下の4つのプロジェクトが活動しました。
①社会心理学における再現性検証
社会心理学における主要研究の結果が再現されるかどうかを検証するために、直接的追試を実施する。
②防災・防犯プロジェクト
災害心理学や犯罪心理学の知見を活かし、災害に関する学習・啓発活動や防犯活動などに参加する中で、災害・犯罪発生時のヒトの認知・行動および支援のあり方を体験的に学ぶ。
③手作り工作を通じた障害者の余暇支援
相手に応じた遊びの楽しみ方やコミュニケーション方法を学ぶために、乳幼児の親子広場での観察実習、三茶ファミリーフェスタの企画運営、知的障害者生活施設でのボランティア実習および余暇支援交流活動を行う。
④三軒茶屋の居場所あいりす運営
中学生から25歳迄の女性を対象にして、「こころの居場所」を作り、プログラム活動や茶話会、地域のイベントへの参加を通し、利用者同士のコミュニケーション、地域住民とのネットワークの構築を促進し、地域の活性化を図る。
成果発表会において、各プロジェクトメンバーは、活動内容や活動から得られた学びについて、分かりやすくかつ興味をひくスライドを作成して発表しました。プロジェクト活動も2年目となり、1年目の成果を踏まえて、どのプロジェクトも活動が発展していることがうかがえる発表でした。
また、フロア(聞いている学生たち)からも活発かつ的確な発言がありました。活動をした学生のみならず、フロアの学生にとっても貴重な学びの発表会となったことがうかがえました。
2020年度は、6つのプロジェクトが活動予定です。学内での心理学の学びを踏まえて、社会とのかかわりの中で、多くの学生が実力をつけていってほしいと願っています。
(文責:科目担当教員)