昭和女子大学の特色の一つに、学寮研修があります。これは、東明学林(神奈川県足柄上郡)と望秀海浜学寮(千葉県館山市)という施設で学生も教職員も寝食を共にしながら、学科ごとのプログラムを行うものです。
今年はCOVID-19の影響により、例年のように宿泊を伴う学寮研修は行うことはできませんでしたが、オンラインで「学寮研修代替プログラム」を2日間に分けて行うことになりました。
初日となった11月4日には、1~3年生が学年ごとにテーマを決めて、キャリア支援のプログラムを行いました。
1年生のテーマは「キャリアデザインについて」でした。
本学の磯野キャリア支援センター長を講師に迎え、自分のキャリアを設計する上での1年生での過ごし方や、大学のキャリア支援体制などについて学びました。
参加した学生からは、「様々な経験をすることの重要性に気づいた」という声が多く寄せられ、就職に向けて1年生の段階から考えて行動するきっかけになったようです。講師の「コロナを言い訳にしない」という言葉が印象に残ったという感想も聞かれました。
2年生のテーマは「職業選択について」でした。
自分らしく働ける仕事を見つけることができるように、自己分析や企業研究・業界研究の方法などについて、ワークも行いながら学びました。
参加者からは、「まずは自分と相手のことをよく知り、自分らしく働ける仕事を見つけることが大切だということがわかりました」などの感想が寄せられました。
3年生のテーマは「オンライン面接について」でした。
動画選考の概要やポイントについて講義形式で学んだ後、グループに分かれてひとりずつ順番に1分間で自己PRをしました。発表者以外は面接官役となり、後でお互いに良かったところや改善点についてフィードバックし合いました。
今後始まっていく就職活動に向けて、第三者の目から自分を見つめ直す良い機会となったようです。
今回のキャリア支援プログラムは、事前に学生一人ひとりが「テーマに関してどんなことを学びたいか」という希望を出し、それを委員の学生が中心となって講師の方々にお伝えし、打ち合わせを重ねて実現したものです。当日の司会進行も立派に務め、それぞれの形で主体性を発揮していました。
いずれの学年も、これから自分たちのキャリアを歩んでいく上で、貴重な学びの機会となりました。
(キャリア支援部委員)