心理学科合格、おめでとうございます。
この1年は、新型コロナウイルスのため、生活が一変した年でしたね。そんな中で、皆さんは“おうち時間”を工夫して過ごされていることと思います。
それぞれ好きな過ごし方があるかと思いますが、大学入学前のこの時期には、ぜひ「本を読むこと」で充実したおうち時間を過ごしていただきたいと思います。そして、入学前に一足早く、“心理学の観点”から“ヒト”や“社会”について考えてみましょう。
以下、心理学科教員のセレクトによる、皆さんに読んでいただきたい書籍を紹介いたします。「○○新書」とあるように、文庫本よりも少し大きめのコンパクトな本です。それでいながら、各分野の専門家が、専門的な内容の事柄を一般の方向けに紹介しており、内容は本格的です。
タイトルを見るだけで、心理学が非常に幅広い領域に関係していることがわかると思います。より一層、心理学に興味が湧くことと思います。
皆さんを心理学科にお迎えできることをとてもうれしく思います。そしてお会いできる日を楽しみにしております。
心理学科 学科長 田中奈緒子
※出版社の該当図書のページへそれぞれリンクをはっています
<推薦図書[刊行年順]>
- 🆕大人の時間はなぜ短いのか 一川誠 集英社新書 2008
- 人は、なぜ約束の時間に遅れるのか――素朴な疑問から考える「行動の原因」 島宗理 光文社新書 2010
- 心理学とは何なのか――人間を理解するために 永田良昭 中公新書 2011
- 人が死なない防災 片田敏孝 集英社新書 2012
- 🆕アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法 講談社現代新書 平木典子 2012
- 人はなぜ集団になると怠けるのか――「社会的手抜き」の心理学 釘原直樹 中公新書 2013
- おとなが育つ条件――発達心理学から考える 柏木恵子 岩波新書 2013
- うわさとは何か――ネットで変容する「最も古いメディア」 松田美佐 中公新書 2014
- 脳は、なぜあなたをだますのか――知覚心理学入門 妹尾武治 ちくま新書 2016
- 発達障害――生きづらさを抱える少数派の「種族」たち 本田 秀夫 SB新書 2018
- 🆕こころの病に挑んだ知の巨人――森田正馬・土居健郎・河合隼雄・木村敏・中井久夫 筑摩書房 山竹伸二 2018
- ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治 新潮新書 2019
- 感情の正体――発達心理学で気持ちをマネジメントする 渡辺弥生 ちくま新書 2019
- 🆕社会を知るためには 筒井淳也 ちくまプリマー新書 2020
- 🆕ダイエット幻想――やせること、愛されること 磯野真穂 ちくまプリマー新書 2019
- 🆕コロナ後の世界 大野和基(編) 文春新書 2020
- 🆕認知バイアス――心に潜むふしぎな働き 鈴木宏昭 ブルーバックス 2020
<入学準備>
- 心理学ってなんだろう 市川伸一 心理学ジュニアライブラリ00巻 北大路書房 2002
心理学の全体像を高校生にもわかりやすく伝えてくれる本です。本学心理学科の推薦入試・AO入試合格者への入学課題の資料にも指定しています。 - ギリシャ神話を知っていますか 阿刀田高 新潮文庫 1984
フロイトの“エディプス・コンプレックス”を始め、多くの心理学者が自分の考えを表現するのにギリシャ神話の例を用いています。ギリシャ神話に限らず、500年、1000年の時を経て読み継がれている人類の古典に触れることは、大学生にふさわしい教養を身につけるために大切なことです。