2024年度 方法論科目「心理演習」・1:知能検査の演習

先週から授業が始まり,キャンパスに活気が溢れています😊
今年度もブログで授業の様子をお届けしていきます💁‍♀️

今回ご紹介するのは,方法論科目心理演習」です。

心理演習とは…

公認心理師カリキュラムのうち,学部段階で履修する25科目の一つで,公認心理師に必要な以下の基本的知識および技能について,具体的な場面を想定した役割演技(ロールプレイ)事例検討を通じて学ぶ演習授業です。

「心理演習」で学ぶこと

(ア) 心理に関する支援を要する者等に関する以下の知識及び技能の修得
(1)コミュニケーション
(2)心理検査
(3)心理面接
(4)地域支援 等

(イ) 心理に関する支援を要する者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成

(ウ) 心理に関する支援を要する者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ

(エ) 多職種連携及び地域連携

(オ) 公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解

厚生労働省「公認心理師法第7条第1号及び第2号に規定する公認心理師となるために必要な科目の確認について」より抜粋

 

臨床心理学概論」や「心理的アセスメント」などの授業で学んできた知識をもとに,演習を通じてより実践的に学んでいきます。本学心理学科では3年次に「心理演習」を履修し,4年次の「心理実習」へと学びをつなげていきます。

第2回の授業では,第1回の授業で学んだ知能検査(WAISTM-Ⅳ)について,グループごとに検査者―受検者役に分かれ,模擬的に実施しました。

16歳から90歳を対象としたウェクスラー式知能検査です。認知能力を多面的に捉えることができ、医療、就労、教育分野を中心に…

学生はマニュアルを読みながら,問題文を読み上げたり,検査用紙に記入したりと,初めて触れる検査用具に悪戦苦闘しつつも,メンバー同士で手順を確認するなど協力しながら取り組んでいました。

グループで確認しながら実施法を学んでいきます

また,実施する中で「時間の記録はどうすれば良いか」など具体的な質問が出ましたが,実施法を正確に学んでもらえるよう,複数の授業担当教員がグループを適宜巡回し指導に当たりました。

検査を自ら実施する貴重な機会です

なお,授業では職業倫理教育の一環として,検査器具の管理や,検査内容の漏洩防止など,検査の有用性を損なわないような配慮も同時に伝えています(上記画像で検査用具にぼかしをかけているのも漏洩防止のためです)。

演習が一通り終わるとさすがに疲れた様子でしたが,検査を実施する大変さだけでなく,検査を受けることの大変さも同時に感じてもらえたようです。

(「心理演習」授業担当)


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