2024年度 方法論科目「心理演習」・2:カウンセリングの演習

GWも過ぎキャンパス内の木々も新緑に包まれています🌳授業も中盤に差しかかろうとしています。

今回も前回に引き続き,公認心理師に必要な基本的知識および技能に関して演習を通じて学んでいく「心理演習」の授業に焦点を当て,具体的な授業内容をさらに紹介します。前回の記事では,知能検査の演習回を紹介しました。

心理演習・1

先週から授業が始まり,キャンパスに活気が溢れています😊 今年度もブログで授業の様子をお届けしていきます💁‍♀️ 今回ご紹介するのは,方法論科目「心理演習」です。 心理演習とは… 公認心理師カリキュラムのうち,学部段階で履修する2[…]

心理演習」の第3回から第7回では,公認心理師が行う専門的援助活動に必要な,コミュニケーションおよび心理面接(以下,カウンセリング)の基本的知識および技能を模擬カウセリングによって学んでいきます。

第3回の授業では、主に非言語的コミュニケーションを学びました。カウンセリングにおいて、カウンセラーが発する言葉の内容が重要であるとイメージされがちですが、視線や姿勢、表情、声のトーンといった非言語的要素も同様に不可欠です。

これらの非言語的な要素により「どのように聴くか」というカウンセラー側の態度がクライエント(相談者)側に伝わり、話の展開や信頼関係に大きな影響を及ぼします。

授業では少人数のグループに分かれ,視線や座る位置,表情,姿勢などさまざまな非言語的要素を1つずつ変えていき,その影響をお互いに体験しながら学びを深めました。

前のめりの相手からはどのような印象を受けるでしょうか🤔

グループでの体験を振り返った後、全体でのシェアリングも行います。

このシェアリングを通じ、「リラックスして聴いてくれていると感じた」という感想がある一方で、「興味がないのではないかと少し不安になった」という感想も出てきて、同じ姿勢でも感じ方が人によって異なることが明らかになります。

カウンセリングも人間関係の一形式であり、「これが正解」というものが毎回決まっているわけではありません。むしろ、相手との関係性を考慮し、適切な振る舞いを選ぶことが求められます。

この模擬カウンセリングの演習を通じて,カウンセリングに限らず広く人間関係において,相手との関係性に常に注意を払う大切さを学んでもらえたらと思っています。

(「心理演習」授業担当者)


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