心理学科では,学生一人ひとりが関心のあるテーマをもとに,ゼミ教員の指導を受けながら実験や調査を行い卒業論文を執筆しています。
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今回,大学院附属の生活心理研究所が発行している研究紀要の最新号に,2022年度卒業生・佐藤衣純さんの卒業論文の研究をまとめたものが掲載されました。
佐藤 衣純・池上 真平(2023).クラシックバレエの鑑賞体験 -ライヴと録画で何が違うのか-昭和女子大学生活心理研究所紀要, 26, 61-70
紀要論文の掲載に際して,佐藤さんに紀要論文の内容や研究テーマの決め方などをインタビューしました。
なお,佐藤さんの卒業論文は2022年度優秀卒業論文にも選ばれています🎉
心理学科では,その年に提出された卒業論文の中で極めて優秀なものを「優秀卒業論文」として選出しています。 2022年度も5名の卒論が「優秀卒業論文」に選ばれました🎉 今回は、クラシックバレエ🩰を対象にした研究を紹介致します。 クラシ[…]
在学生は卒業論文の研究テーマを決める上でぜひ参考にしてください💡
また,心理学科の受験を考えている方には,ゼミにおける研究活動の紹介となれば幸いです。
ITコンサルタントとして、企業の業務改善のためにITを活用し、人とテクノロジーが共存できる環境を作っています。
また、4歳から続けているクラシックバレエの講師としても日々活動しています🩰
卒業論文で研究した内容を再分析しました📊
具体的にはクラシックバレエの鑑賞方法についてライヴ/録画視聴という鑑賞体験の違いに着目しました。
当初、「演者が目の前にいるライヴ鑑賞の方がより良い体験になるのではないか」と考えましたが、印象評価の量的分析では違いは見られませんでした。
ですが、今回紀要論文を執筆する際に、改めて自由記述の質的データも含めて追加分析を行ったところ、ライブ鑑賞🩰の方が「身分を超えて頑張ろうというような、強い意志のようなものを感じた」のように、演舞の表面的な特徴の背景にある事柄まで読み取ろうとする記述が多く、目の前で演舞を鑑賞することが深い鑑賞体験をもたらすことが示唆されました。
「論文を書くのは大変そう…😥」、そう思う方もいらっしゃると思います。
計画を立て、実験し、分析する・・・卒業論文を書くにあたり、池上先生をはじめ、多くの方にご協力いただきました。論文は1人で書くものでは無く、皆で創り上げるものだと改めて感じました。
社会人になった今も、多くの人の協力があって仕事ができるんだと実感しています。社会に出る前に卒業論文を執筆できたことは、私の自信につながっています✨
クラシックバレエとコンサルタントは全く違うものに見えますが、「人に伝える」という点では似ています。
コンサルタントは相手の要望や現状の課題を理解し、解決策を提案をします。しかし、伝え方を誤ったり、自分の意図とは違う意味で理解されてしまうと、うまくいかなくなることがあります。
「人に伝える」のは簡単なことではありません。しかし、伝えたいメッセージがどのようにすれば相手に伝わりやすいのか、どのようにすれば効果的に伝わるのかをあらかじめ知っておくことで、相手に寄り添った提案やすり合わせができると感じています。
心理学の知識は、どんな職業に就いても役立ちます。
それだけでなく、日常生活で家族や友人との関係をより良くするヒントも得られます。
カウンセラーになりたいと思っている方も、心理学に興味があるから学んでみたいという方も、心理学科に入学して多くの知識を学ぶことをおすすめします😊
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