2024年度 演習科目「心理学入門演習」~研究の枠組みに慣れよう!~

心理学科には、心理学の手法に基づく研究を行い卒業論文を執筆するために、演習科目(「心理学専門演習Ⅰ・Ⅱ」「心理学入門演習」)が設けられています。

卒業論文に向けた研究は3年生以降「心理学専門演習」(いわゆるゼミ)で行いますが、その準備学習として、2年生の必修科目「心理学入門演習」が位置づけられています。

「心理学入門演習」では、3・4人のグループにわかれ、ことわざを検証する研究計画を立てていきます。

実際にデータを取ることはしませんが、ディスカッションをしながらより良い研究計画を立て、それをほかの学生に発表することで、研究に必要な力を養っていきます。

先日、今年度最後の授業に最終発表会が行われ、最優秀賞と優秀賞のグループが選ばれました。

受賞おめでとうございます🎉

最優秀賞に選ばれたグループより、授業での活動内容や研究内容についてコメントを寄せてくれたので、紹介します💁‍♀


授業ではどんなことを行いましたか

心理学入門演習の授業では、選んだことわざを軸に研究計画を立て、全体発表に向けて準備を進めました。私の班は「目は口ほどに物を言う」ということわざをテーマに、サングラスを用いて目元を隠し、感情の伝わりやすさにどのような変化が見られるか調べる実験計画を立てました。

「怒り(例:眉間に皺を寄せて睨む)、驚き(例:目を見開く)などの感情は目元に現れやすいのではないか」という気付きを生かし、感情の種類と顔のパーツとの関連性についても考察しました。3年次から始まるゼミの活動や卒業研究にも生かせる経験ができ、とても充実した時間になりました。

グループ活動で特に印象に残っていることを教えてください

グループ活動で特に印象に残っているのは、「心に残る伝え方」を意識して練習したことです。原稿をただ読むのではなく、聞いている皆にパフォーマンスとして楽しんでもらえるような発表にできるよう心がけました。

実験の概要を理解してもらうだけでなく、ことわざに興味を持ち、もっと知りたいと思ってもらえるようなイメージで取り組みました。初めは、限られた発表時間の中で端的に分かりやすく伝えることに苦戦しましたが、要点を抑えてまとめる力をつけることができました。

発表会に向けてどんな準備を行いましたか

発表会に向けて、スライド資料をより綺麗に見やすくすることに力を入れました。初めて実験計画を聞いた人にも分かりやすい発表を目指し、レイアウトにこだわりました。投影された資料がぱっと目に入るようにするため、実験の様子をイラストを使って表現したり、文字がはっきり見える大きさや色合いにするよう意識したりと、様々な工夫をしました。試行錯誤して完成したスライド資料は好評で、とても嬉しかったです☺️

また、質疑応答への対策にも力を入れました。疑問点や矛盾が生じる部分がないか考えることで、計画をより客観的に見直すことができました。
発表本番では、自分たちでは思い付かないような観点から質問をいただき、新たな発見ができました。

この授業を通じてどんなことを学びましたか

自分たちの手で1から実験計画を立てる難しさを知りました。心理学科専門科目の授業や先行研究などを参考にしながら、自分なりに向き合うことができたと思います。行き詰まることも多々ありましたが、先生方にアドバイスをいただきながら仕上げることができました。

また、実験の構想やアニメーションの活用など、他の班の発表からも多くのことを学びました。この授業を通して得たたくさんの学びを、今後の活動にも活かしていきたいです。

(2年・佐々木)


 

この授業を受講した2年生は、来年度からいよいよゼミに所属して卒業論文のための研究をスタートしていきます。

この授業で学んだことを活かしながら、各自が興味関心を持つテーマを追求し、それぞれの研究を実りあるものにしていってくれることを願っています😊

(授業担当教員)


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