2024年度 方法論「心理実験法実習A 」グループ実験報告会・2「ストローの材質の違いが緑茶の評価に及ぼす影響」

心理学科では、心理学実験(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法調査法などの方法を学んでいきます。

3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関する知識をプロジェクト型学習(PBL)により実践的に学びます

具体的には、各自の関心に沿って研究計画を立て、実験実施~データ分析~研究発表までグループで進めていきます。

今回,認知心理学が専門の松野 隆則先生が担当する「心理実験法実習A」において、3つのグループが研究報告会を行い、学生さんに感想をレポートしてもらいましたのでぜひご覧ください😊

前回の報告記事は以下をご参照ください。

グループ実験報告①

心理学科では、「心理学実験」(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関[…]

今回は、もう一つのグループをご紹介します💡

 

グループ実験の内容と結果を教えてください。

皆さんはマクドナルド🍔やスターバックス☕のストローを意識したことはありますか?

以前まではプラスチック製、現在は紙製が使用されていますが、SNSでは「プラスチックのほうが良かった」「紙ストローは美味しくない」という声も挙がっています。

そこで私たちは、ストローの材質の違いが飲料の印象に影響を与えるのではないかと考え、実験を行いました。

実験では飲料に緑茶を用いました🍵

実験の結果、ストローの材質は「渋い」などの味覚印象には影響を与えませんが、「口当たりがよい」などの触覚印象には影響を与えることが明らかになりました

プラスチックストローにも以外な評価が得られました💡

 

 

グループ実験において工夫したことや,苦労したことを教えてください。

まず材質の異なる3種類のストローを探す際、材質以外は同じ条件にするために、口径や長さを統一しなければならなかったため、材料探しに苦戦しました。

また、ストローの提供順序によって結果に偏りが出ることを考え(順序効果)、提供の順番を6通り作り、6つの各条件が同じ数実施できるよう何度も調整をしました。

 

心理学科を目指す受験生に一言お願いします。

「実験」と聞くと、「難しいことを研究している」というイメージを持つ方もいると思います。

しかし心理学科では、今回私たちの実験で扱った「ストローの材質が異なれば、緑茶の印象も異なるのではないか」のような生活の中で思い浮かんだ素朴な疑問も調べることができます。

また実験に途中で行き詰まっても、先生方が親身に相談に乗ってくれるので、安心して心理学科に入ってきてほしいです。

皆さんが心理学科で新しい学びを得られることを願っています!

(3B 鈴木)

 

以前の発表①

心理学科では,「心理学実験」(1年次)「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して,目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では,これまで学んできた心理学実験に関す[…]

以前の発表②

心理学科では,目に見えない人の心を解き明かすために,実験法や調査法などの各種方法論を段階的に学んでいきます。 3年次の「心理実験法実習」では,各自の関心をもとに研究計画を自ら立て,実験実施~データ分析~研究発表を進めていくプロジェクト[…]


これまでの心理実験法実習の実施模様に関してはタグ「心理実験法実習」をご覧ください。
その他の方法論科目についてはカテゴリー「方法論」をご覧ください。