2025年10月18日(土)に行われた日本LD学会第34回大会で、本学心理学科の木村あやの准教授と松永しのぶ教授がポスター発表を行いました。
地域の発達相談事業における「LD・ADHD等の心理的疑似体験プログラム第3版」を活用した研修実践―公認心理師を目指す女子大学生・大学院生における自由記述を含めたアンケート結果の分析―佐藤 昌子1、木村 あやの2、山岸 久美子1, 2、若松 有里1、小幡 智子1、古屋 薫1、山﨑 真理子1、松永 しのぶ2(1:子育てステーション世田谷発達相談室、2:昭和女子大学)
今回、発表を行った木村先生に、研究内容や今後の抱負について紙上インタビューを行いましたのでご紹介いたします💁🏻♀️
「LD・ADHD等の心理的擬似体験プログラム第3版」(一般社団法人日本LD学会・一般財団法人特別支援教育士資格認定協会|2016 以下、体験プログラム)に参加した、公認心理師を目指す学生による自由記述の感想を分析した結果を発表しました。
「読む」「書く」「不器用」の体験プログラムに参加することにより、
①読んだり書いたりすることの困難さを体験的に理解する
②集団の中でうまくできない不安な気持ちに強く共感する
③LD児の目線で教師や保護者の関わり方を考え、将来自身が支援者となる場面を具体的にイメージする
という特徴があることが明らかになりました。
当日は非常に多くの方にご参加いただき、関心の高さがうかがえました。
▶「調査・研究等」の実績はこちら
最近は、本学心理学科の公認心理師カリキュラム「心理実習」の授業において、発達障害児等の困難を体験的に理解する機会が必要と考え、子育てステーション世田谷発達相談室にご協力いただき、毎年、体験プログラムを実施しています。
お知らせ 子育てステーション世田谷発達相談室について 子育てステーション世田谷発達相談室とは 個別相談とワークショップ …
発達障害は、障害のある人が何に困っているのかについて理解されなかったり、障害が見逃されやすかったりします。その結果、精神的に不調を来してしまうことがあります。
研究を進めて結果を公表することで、発達障害やその支援について多くの人に知っていただき、共に考えることができましたら嬉しいです。
昭和女子大学心理学科では、発達支援に関心のある教員が子育てステーション世田谷発達相談室と協働し、臨床実践の学びを深めながら、その成果を地域へ還元するための研究にも取り組んでいます。
今後は、学生の皆さんも一緒に活動できる機会をさらに増やしていきたいと考えています。
(心理学科教員:木村あやの、松永しのぶ)