2025年度 方法論「心理実験法実習A 」グループ実験報告会・1「食べ物の想像が利他的行動に及ぼす影響」

心理学科では心理学実験(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法調査法などの方法を学んでいきます。

3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関する知識をプロジェクト型学習(PBL)により実践的に学びます

具体的には、各自の関心に沿って研究計画を立て、実験実施~データ分析~研究発表までグループで進めていきます。

今回、認知心理学が専門の松野 隆則先生が担当する「心理実験法実習A」において、3つのグループが研究報告会を行いました。

グループ実験に取り組んだ学生さんに感想をレポートしてもらいましたのでぜひご覧ください💁🏻‍♀️


グループ実験の内容と結果を教えてください。

皆さんは、食べたいものを想像するときお腹が空くことはありませんか?また、お腹が空いていつもより不機嫌になった経験はないでしょうか?

一方で、満腹な人ほど寛大になりやすいという話を聞いたことがあるかもしれません。

今回の実験では、ラーメンの想像による空腹感の喚起が利他的行動(※)を抑制するかを検討するとともに、寄付先(食物支援・被災地支援)の違いによって寄付金額に差が生じるかを明らかにすることを目的としました。
※自分に何らかのコスト負いながら他者に利益を与える行動のこと(例:寄付、献血、ボランティアなど)

空腹感を喚起させない刺激として歴史上の人物と対比させ、 ラーメンの想像による空腹感の喚起で利他的行動が抑制されるのかを検証しました🤔

結果としては、仮説を支持する結果は得られませんでした。しかし、もともと空腹であった人はラーメンを想像したときに空腹を感じる人の比率が上昇することがわかりました。

 

グループ実験において工夫したことや,苦労したことを教えてください。

空腹を喚起させる刺激としてラーメンを用いました。その際、そもそもラーメンは万人が好きな食べものなのかという論争になり、かなり頭を悩ませました

そのため、ラーメンのなかでも好き嫌いに対応するために、選択肢を12個用意し自由度を上げる工夫を行いました🍜。

ラーメンの想像により、「空腹」「かなり空腹」の割合が増えたが、逆に「満腹」も少し増加する結果に・・・

 

一番大変だったのは、分析結果の考察でした。仮説通りの結果が得られず、結果の解釈に頭を悩ませました😢。

ただし、仮説通りの結果が得られないことは悪いことではないので、なぜ仮説とは違った結果が出たのかを考える良い経験が出来たと感じました。

 

心理学科を目指す受験生に一言お願いします。

「実験」と聞いて、興味を持つ方もいれば不安を抱く方もいるのではないかと思います。

授業では、親身になって教えてくれる先生と頼もしい仲間たちと協力しながら一つのことを成し遂げていくため、安心して取り組んでいくことができるだけでなく、とても貴重な経験になると思います!

みなさんとお会いできることを楽しみにしています😊

(3A・石橋)

昨年度の発表①

心理学科では「心理学実験」(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関す[…]

昨年度の発表②

心理学科では「心理学実験」(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関す[…]

昨年度の発表③

心理学科では「心理学実験」(1年次)、「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学んでいきます。 3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまで学んできた心理学実験に関す[…]


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