2025年度 公認心理師科目「心理実習」

昭和女子大学心理学科は、公認心理師カリキュラムに対応しています💡

昭和女子大学

昭和女子大学人間社会学部心理学科は、こころを科学し、社会に活かすことを学びます。私たち一人ひとりの感じ方、考え方が異なる…

指定科目すべてを履修し卒業し、主に大学院修了を経ることで公認心理師受験資格が得られます。指定科目の中でも、特に公認心理師資格に関連するものは公認心理師科目として位置づけられています。

今回は、公認心理師が働く主要な領域で実習を行う「心理実習」の授業を紹介します💁🏻‍♀️


「心理実習」の授業内容およびカリキュラム上の位置づけ

心理実習」は、公認心理師に必要な基本的な知識及び技能を演習によって学ぶ「心理演習」、そして職業倫理や法的義務を学ぶ「公認心理師の職責」「関係行政論」をそれぞれ3年次前期・後期に履修した上で、4年次に履修する位置づけとなっています。

これまで座学や演習を中心に学んできた、心理的アセスメント心理面接(カウンセリング)多職種連携の知識や経験をもとに、公認心理師が働く現場でさらに学びを深めていきます

大学院課程に対して、学部課程の段階では要支援対象者に直接関わる実習は少なく、施設見学による実習が主となる大学が大半です。

その中でも、昭和女子大学の心理学科は公認心理師が働く主要5領域(保健医療,福祉,教育,司法・犯罪,産業・労働)すべてにおいて実習を行うだけでなく、以下の特徴があります。

  • 【保健医療】日本の精神科病院の中でも長い歴史を持つ東京都立松沢病院を見学
  • 【福祉】児童発達支援、放課後等デイサービス施設の発達支援の現場で参加型実習を実施
  • 【教育】世田谷区教育委員会と連携し、区内教育支援センター参加型実習を実施
  • 【司法・犯罪】少年鑑別所の心理職の方による、業務内容、キャリアのレクチャー
  • 【産業・労働】特例子会社において障害を抱えた方が働く職場、就労支援の実際を見学

地域や本学大学院修了生とのつながりにより、見学だけに留まらない支援の現場に携わる貴重な機会を持つことができるのが、本学心理学科の「心理実習」の特徴と言えます。

授業の進め方

心理実習」では、現場での実習だけでなく、事前学習」「事後学習にも力を入れています。

実習の経験をもとに「気づき」へと深めていきます💡

このように、「知る」「経験する」「振り返る」のサイクルを各実習施設ごとに行うことで、大学院課程において実際の支援に携わる際に必要な公認心理師が行う業務のイメージを作り上げていきます

実習報告会が開催されました

1月30日の授業で開催した実習報告会について、4年・鬼島さんに紹介していただきました💁🏻‍♀️

履修を考えている3年生に向けて、4年生が実習報告会を行います
実習で学んだこと、印象に残っていることは何ですか。

3年生までは座学(講義や演習、グループワーク)が中心の授業でしたが、「心理実習」での参加型実習で実際に要支援者と関わることで、自分の責任感の強さなど、これまで以上に自分自身の特性を知ることができました💡

実習中は、要支援者に対して、どのような態度で関わるのが大事か、もし自分が支援計画を立てるとしたらどのように進めるだろうかなど、「自分だったらどうするか」を常に考える時間でした🤔

この経験から、心理実習は単にさまざまな分野の現場を観察し、感想を報告書としてまとめるだけのものではなく、実習を通して何を学び、それを今後どのように生かしていくのかを考えること自体が重要な目的の一つであると学びました。

また、実習を通して、心理職として必要な知識やスキルだけでなく、自分自身と向き合いながら学び続ける姿勢である、反省的実践の大切さを実感しました。

授業で学んだことが実習現場でどう生かされましたか

3年次前期の「心理演習」の授業では、心理職に求められる基本的態度として、「共感的理解」「無条件の肯定的関心」「自己一致」を学びました。「心理実習」では、実際に見学実習での観察を通して、これらの態度を学ぶことができました。

共感的理解については、多くの実習先において傾聴を重視した関わりが見られました。どのような場面においても丁寧に話を聴く姿勢は、ラポールの形成に重要であることを実感しました。無条件の肯定的関心については、例えば、子どもの行動に対して決して否定的な声掛けはせず、何故そのような行動をとったのかという背景に着目した上で受容的な声掛けを行っている様子が印象的でした。

このように、「心理実習」では、実際に心理支援が行われている現場に赴き、見学や参加型の実習を行うことで、これまでに座学で得た知識を実践的に学ぶことができました。

今後に生かしたいことは何ですか。

心理実習」での学びを、来年度から進学する大学院での学びに繋げ、心理職に求められる態度や視点をさらに身につけていきたいと考えています。学生のうちにできることとして、自分とは異なる考えを持つ相手に対しても、話を遮らずに最後まで丁寧に聴く姿勢を大切にすること、また、表面的な言動だけで判断せずその行動の背景に目を向けるなど、多角的な関わりを日常的に心がけていきたいです😊

さらに、多職種の方が見ても分かりやすい報告書の作成や、効率的な時間の使い方を意識するなど、専門職としての基礎的な力も身につけていきたいと考えています。加えて、社会人としての基本的なスキルを身につけることも、多職種連携を行う上で重要であると実習を通して感じました。

模擬多職種カンファレンス

公認心理師に必要な基本的知識および技能に関して、演習を通じて学んでいく「心理演習」に関して,これまで知能検査,およびカウンセリングの演習回を紹介しました。 [sitecard subtitle=心理演習・1 url=https://c[…]

心理職は多職種と関わる機会が多いため、専門知識だけでなく、円滑なコミュニケーションを取る力が求められると考えています。アルバイトや大学の先生方との関わりを通して、適切な言葉遣いやコミュニケーション能力などの社会人スキルを、今後も意識して向上させていきたいと思います。

心理学科を目指す受験生に一言お願いします。

公認心理師が働く主要な5領域すべての施設において実習を行うことができるのは、他大学と比べても非常に貴重なカリキュラムだと感じました。さまざまな実習先に赴く機会があることで、学びを深め、自分の将来の選択肢を広げることにもつながると実感しています。

私は「心理実習」を履修する前まで、教育分野への関心が他の分野に比べて高くありませんでした。しかし、実際に支援を必要とする児童や教育分野で働く心理職の方と実習を通して関わる中で、児童への心理的支援の価値や意義を強く学ぶことができました。

本科目は、公認心理師の国家資格受験資格を得るために必須の科目であることからも分かるように、決して楽な授業ではありません。多くのレポート作成や発表課題があり、1年間を通して大変だと感じる場面も多くありました。しかし、回数を重ねることで徐々に慣れていきますし、先生方からの丁寧なフィードバックや、実習先の心理職の方からのご助言は、確実に自分の糧になっています。

私は、この「心理実習」を履修して本当に良かったと感じています。軽い気持ちでの履修はおすすめできませんが、将来心理職に就きたいと考えている人や、心理職に興味はあるものの、どの分野で働きたいか迷っている人にとっては、履修することで将来の方向性がより明確になる授業だと思います☺️


この「⼼理実習」では、さまざまな現場での心理職の業務や支援の実際、チームアプローチ等について実践的に学ぶことができます。

実習を通して、1人1人の学生が心理支援の学びを深め、その学びを社会に役立てていってくれることを期待します。

(授業担当教員・増淵、榎本)


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