2024年度前期の授業を紹介します。今回は「人権教育」です。
「人権教育」の授業では、人権の重要性を理解し、自ら人権意識を醸成すること、
人権課題や学校における人権教育について調べ、問題意識をもち、課題解決のための教育的手段を具体的に提案できるようになることを到達目標としています。
「『自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること』ができる教育」が授業のテーマであり、初等教育学科の学生以外にも様々な学科の学生が履修をしています。
4月27日(土)にフィールドワークとして、東京都人権プラザへ行きました。
学生は2つのグループに分かれて、交互に施設見学と講義を受けました。
当日の様子と学生からの感想を紹介します。
学生の感想①
最初に人権を侵害されるとは具体的にどういうことなのかをイメージするためのアクティビティを行った。
自分が侵害されたら生きづらいものは何か?というテーマに対し、私は「家族」「友達」「人とのかかわり」などを挙げた。
人権が侵害されるとはこれらを失うことだというお話を聞き、人権侵害の悲惨さ、残酷さを感じた。
学生の感想②
東京都人権プラザの研修へ行くことが出来て、とても良かった。
まず、人権の定義が自分の中で変わった。人権というのは辞書で調べた通りの意味、つまりすべての人間が、人間の尊厳に基づいて持っている固有の権利というざっくりな内容でしかなかった。
しかし、研修へ行った際に人権とは英語でHuman rightsであり、sがつく複数形であるということに気がついた。
それはすべての人に人権があり、人それぞれの人権だということだ。
お話を聞いて学んだことは、人権とは自分が侵害されたら生きづらいもの、事であるということを知った。
私の人権が侵害されたら生きづらいのはなんだろうと考えたところ、姉、彼氏、カラーコンタクトということが分かった。
それらから私は、日々のコミュニケーション、人との繋がり、自分磨きをすることが生きやすい条件だと考えた。
その条件は自分を表す特徴という風にも捉えることが出来、それらに気づけたことで将来の視野も広がった。
学生の感想③
今回初めて東京人権プラザに行って人権について学べて本当によかった。
今まで人権に対してなんとなく大切という漠然としたイメージを持っていたけど、人権について誰もが知る必要があると思った。
そして、知識がないということを理由に無意識に人権を侵害してしまっていることはとても怖いことだと感じた。
今回東京人権プラザに行って、展示物や講義を聞いて自分が人権について無知だということを痛感し、社会の中で生きる上で誰もが人権について知るべきだと思った。
もし、日常生活のなかで、困っている人がいたら今回学んだことを生かして積極的に手助けしていきたい。
学生の感想④
今まで「人権」という言葉を聞くと、いじめという言葉が頭に浮かんでいた。小学校のときに人権週間で「友達を大切にしよう」というスローガンが掲げられていたからだ。
しかし、第一回の授業を受けて人権とは自分の身の回りの様々なことが当てはまることがわかった。
東京人権プラザに行き、人権学習(人権教育)の目標として、正しい知識を学び身に着ける、技能・スキルを習得する、態度や行動を変えていくことが大切だと教えていただいた。
講義や調べ学習などで人権に関する正しい知識を学び、身に着けることで流れてきた情報の正誤を見極めることや、コミュニケーション能力を高め、友達の気持ちを汲み取ることができると学んだ。
そして学んだことから考えを変えていき、人権に反することは許さないという精神を育むことが必要であることが分かった。
学生にとって大変有意義なフィールドワークになりました。
多くの学生をお受入れいただいた東京都人権プラザの皆様、誠にありがとうございました。