授業紹介_言葉指導法(ドー小山祥子先生)

2024年前期の授業を紹介します。今回は言葉指導法です。

言葉指導法は、保育内容を構成する領域「言葉」について理解し、子どもの言葉の獲得とその環境について学びます。

具体的には、子どもの言葉を豊かに育むために用いられる保育教材(絵本・紙芝居・パネルシアター等)について、その意義や使用方法を理解し、言葉に関する総合的指導・援助が行えるよう知識と技術を習得します。

授業方法としては、教科書と各指導要領・保育指針を基に、領域「言葉」の内容を理解し、さまざまな教材を実際に用いてその技術を身につけ、理論と実践を結び付けながら、次の4つの目標達成を目指していきます。

1.人間にとって言葉とは何かを理解し、説明できるようになる。

2.乳幼児期における言葉の発達と課題について知り、個人差と環境の重要性がわかる。

3.保育者の個と集団に対する適切な言葉かけについて学び、使うことができる。

4.乳幼児期にふさわしい言葉を豊かに育む保育教材やおはなしの知識と技術を身につける。

今回のブログでは、15回の授業を通して学生がステップアップしていく様子を紹介します。

【ステップ1】
5月の授業では自己紹介の発表を行いました。

保育・教育現場で子ども達に自己紹介をすることを想定し、手作りの教材で、一人ずつ発表をしました。

自分の名前を覚えてもらえるように、子どもが興味を示しそうな内容で創意工夫している様子が見られました。

実際に発表を行った学生から以下のような感想が出ました。

・みんなの前に立つとどうしても緊張してしまったけれど、大きな声で笑顔で発表することが出来てよかったです。
しかけを見せるところでバタついてしまったので、子ども達の前でやる時のためにもっと練習をしたり、改善したりしていきたいです。

・緊張してしまって思い描いた通りにはいかなかったけれど、みんなが答えてくれたり、褒めてくれたりしたことがっても嬉しかったです。

・もっと自分の得意なことを前面に出して、子ども達と一緒に楽しみながら出来たらよかったなと感じました。子どもの返答に対してたくさん反応しながらやりたいと感じました。
歌うことが大好きなので、次は歌いながら自己紹介をしたいと考えています。

また、学生同士の発表を見ての感想もありました。

・それぞれの工夫がとても光っていて驚く発表ばかりでした。また、実際に子どもに呼びかけるような話し方、問いかけの仕方が出来ていて、真似したいと思いました。・大人の私たちでも話に集中し、聞き入ってしまうような人を惹きつけるような話し方をしていたことがとても印象に残りました。その話し方には声のトーンや視線の動き、手振りなど様々なポイントがあるということに気づきました。

【ステップ2】

6月10日(月)の授業は、パネルシアター作家の松家まきこ先生をお招きし、パネルシアターの実際に触れ、その魅力と効果について学びました

松家先生の素敵な歌声に合わせて、学生も積極的に参加をしていました。

ブラックライトを使用したパネルシアターもとても綺麗で感動しました。

ブラックライトを使用したパネルシアター 「花は咲く」被災地の子どもたちと作り上げた作品だそうです。

 

【ステップ3】

学生が空きコマを使って一生懸命、保育教材(絵本・紙芝居・パネルシアター等)を製作をしていました。

ステップ1、2で学んだことを活かして、ステップ3では、各自が教材を作成し、発表を行いました。

実際に学生が発表をしている様子をご紹介します。

今回の発表はとてもユニークでした。

パネルシアター作家の松家先生からの刺激でパネルシアターを手作りした学生が多かったです。

他には、自分で創作絵本を作った学生、遊び歌や子どもの歌をスケッチブックシアターや手袋人形、ぺープサートを用いて演じたり、昔話やイソップ物語を手作り紙芝居にしてみたり、素話(何もみないで語るおはなし)に挑戦した学生もいました。

児童教育コースの学生は、英語、算数、理科、書写、体育、学活時につかう約束事や食事のお話など、それぞれ得意なことを生かして授業の教材を発表しました。

どれも個性豊かで手作り教材への学生の努力と愛着を強く感じました。

何よりも「自分の言葉」に磨きがかかったようです。

自己紹介発表の時よりも、みな堂々として笑顔あふれる姿に成長を感じました。