第3回シネマトークカフェ「かすかな光へ」(2025年11月26日)

初等教育学科の森秀樹です。
今学期から、なんとなくはじめた「シネマトークカフェ」をご紹介します。

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シネマトークカフェは、学生と教職員が映画を観ながら、とりとめのない話をする、ゆるい集まりです。不定期で開催しており、現在は森が勝手に、参加者と一緒に観たい作品を選んで上映しています。

10月に実施した「小学校 それは小さな社会」の2回の上映会に続き、第3回は、教育学者である大田堯先生の晩年に密着した『かすかな光へ』を上映しました。93歳の時に撮影された本ドキュメンタリーをスクリーンを通して観ながら、あらためて教育研究者としての大田先生から、多くのことを学ばせていただきました。現場に入り込み、共に真剣に活動をつくりながら研究を進める大田先生の教育実践研究は、私自身が理想とするものでもあります。

また、先生の戦中・戦後にわたるすべてのご経験と研究が有機的につながり、生きもののように育ってきたことにも深い感銘を受けました。研究は、もちろん研究分野やテーマに沿って発展していくものですが、研究に関わる一人ひとりが持つ歴史や背景といったパーソナルな側面が、研究そのものを育てていくのだということを、あらためて考えさせられました。つい狭い視野で研究を見てしまいがちな自分にとって、大切な教えをいただいたように感じています。研究をするのは人である以上、その人が積み重ねてきたすべての経験から生まれた知識が、研究に関わってくるのは当然のことなのかもしれません(もちろん、個人的な視点だけで研究が成り立つわけではありませんが)。

多くの計画や目標、スケジュールに追われる日常ではありますが、これからも、ゆるゆるとシネマトークカフェを継続していきたいと思っています。森 秀樹

追伸:
写真は上映会に先立って、映画内でも紹介されている「ほんごうこども図書館」に訪問した際のものです。こちらのブログもあわせてご覧ください。

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