2017年6月

昭和女子大学大学院ってどんなことをしているの? [2017年06月23日(金)]

 昭和女子大学の大学院は男女共学です。文科系と生活科学系を軸に、多彩な専攻や、柔軟性に富む博士課程が開設されています。

(昭和女子大学大学院構図)
大学院

 文学研究科には、博士後期課程として、文学言語学専攻が、博士前期課程として、日本文学専攻、英米文学専攻、言語教育・コミュニケーション専攻、があります。博士後期課程の文学言語学専攻も実は日本語日本文学領域、英語英米文学領域、言語教育学領域に分かれていて、言語教育コミュニケーション専攻ならび文学言語学専攻には、日本語教育講座と英語教育講座がそれぞれ置かれています。

 また、生活機構研究科には、博士後期課程の生活機構学専攻と、修士課程として、生活文化研究専攻、心理学専攻、福祉社会研究専攻、人間教育学専攻、環境デザイン研究専攻、生活科学研究専攻があります。生活機構研究科の生活機構学専攻も、生活文化研究領域、人間社会研究領域、生活科学研究領域の3領域に分かれています。また、修士課程のうち、心理学専攻には、臨床心理学講座と心理学講座が、環境デザイン研究専攻には、建築環境系研究コース、プロダクト系研究コース、衣環境系研究コース、デザイン企画研究コース、生活科学研究専攻には、食・栄養コースと実践栄養コースがあります。すべて合わせると11専攻に加えて、さらにそれぞれの専攻の多くが、コースや講座、領域を持っていることになります。

 また、大学院附属の研究機関として、近代文化研究所、女性文化研究所、国際文化研究所、生活心理研究所、女性健康科学研究所も設立されています。

 平成元年大学院文学研究科に博士課程が、生活機構研究科博士後期課程が開設されて以来、
 文学研究科では課程博士12名、論文博士14名を、生活機構研究科では、課程博士67名、論文博士60名を輩出しています。文学研究科では『人口内耳装用児の言語学習活動 事例による授受表現の学習』とか、生活機構研究科では『イレズミの近代史―日本、台湾、沖縄、アイヌにおけるイレズミ禁止政策―』等、いったいどんな研究だろうと興味を惹かれる研究もたくさんあるようです。本学の図書館には、提出された修士論文と博士論文が収集されています。学生の皆さんは是非、一度、ご覧ください。卒論を書く方は、チェックしてみる価値がありますよ。

 少人数の徹底した指導を受けることができ、夜間でも受講生の都合によって開講時間を合わせることが可能な場合もあります。仕事をしている方でも、うまく時間を作れば、自分のテーマを追求することが出来ますよ。卒業生の皆さんにも、もう一度、学んでみたいと思われたら、是非、下記のWEBのホームページをご覧いただければと嬉しいです。

昭和女子大学大学院ホームページ

昭和女子大学大学院デジタルパンフレット

一芯二葉 [2017年06月16日(金)]

 先日、東明学林のお茶を学長室にいただきました。東明のお茶を味わうのは初めてでしたが、新茶の香りと甘みのあるとてもおいしいお茶でした。このお茶がどのようにしてできたのかを知りたくて、関係の部署から情報をいろいろいただきました。
 
 昭和52年に東明学林が開設となり、お茶の木を植え、昭和57~58年ごろから、附属の中学1年生の5月上旬の学寮の労作奉仕で茶摘みを始めたそうです。それから今日までずっと茶摘みは恒例行事になっているとのこと。初等部の児童も田園学寮で少量ですが、茶葉を収穫して、学寮のホットプレートで炒って新茶を味わうそうです。また、大学の生活科学科で、かつてはこの茶葉を利用してティーバックを作ったこともあったのだそうです。

(附属中学校の生徒による茶摘みの様子)
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 「一芯二葉」とは1本の枝先から2枚までの柔らかい葉を摘むことを指します。お茶の木の枝には、先端にまだ葉が開いていない「芽」のままの「芯」と呼ぶ部分があって、そこから下方に交互に葉がついています。とても新鮮で柔らかい葉です。紫外線をあまり浴びていないので、カテキンがまだできていないので、渋みもありません。だから、甘い味のするお茶になるのだそうです。新茶は生まれたばかりの茶葉2枚しか使わない贅沢なお茶なのですね。玉露や高級な煎茶も一芯二葉で作られるそうです。「一芯三葉」、「一芯四葉」、「一芯五葉」と続き、次第に一般的なお茶になるのだそうです。
 
 生命力の強いお茶の木は、一度芽を摘んでも、また新しい芽を出します。通例、1年に3回程茶摘みを行うそうです。先に玉露や煎茶の高級品は「一芯一葉」で摘んだものと書きましたが、その条件に加えて、京都では4月下旬から5月下旬の一番茶のみが高級な玉露となり、6月中旬から7月上旬の二番茶は煎茶と呼ばれるようで、いろいろと厳しい約束があるようですね。

 最近は、健康に良いという評判から、海外で日本茶がブームになっています。日本では急須で入れる日本茶よりもペットボトルのお茶の方を良く見かけるようになりました。アメリカではスターバックスがティバーナというお茶の店を2013年にニューヨークに出店し、煎茶や玉露なども提供し、アメリカ国内で良く見かけるようになり、日本でも2016年からスターバックス店内にティバーナがオープンしたそうです。

 私がサンフランシスコに留学していた時に、お世話になっていたアメリカ人のお宅の家族の皆さんに、日本から持参した抹茶をバニラアイスに混ぜ込んで、これはとてもおいしい日本のアイスクリームだからと勧めた時、ヒキガエルのアイスか?と気持ち悪がって全く手を付けなかったことを思い出します。

TUJって何のこと? [2017年06月09日(金)]

 TUJはTemple University Japan Campusのことで、1982年開校のアメリカの「外国大学の日本校」です。Temple Universityは1884年創立のペンシルベニア州立の総合大学で、4万人に近い学生数で全米の公立4年制大学中31位の規模だそうです。TUJでは本校から承認された教授陣が、本校と同じカリキュラムで教え、本校の学位が取得できます。

 実は私はTUJの卒業生でもあります。1992年に、昭和女子大学の勤務を続けながら、その頃は高田馬場の近辺にあった校舎で、夜間や週末に学び、英語教育学の博士号を取得しました。TUJにおいて、英語教育の分野では、日本人初の博士号取得者だったそうです。

 そのTUJが2019年の秋に、昭和女子大学の西にキャンパスを移転することが6月5日にプレス発表されました。現在の西キャンパスの新体育館とプールを取り壊し、新たに地上6階立ての校舎を建設して、その3分の2程度をTUJが使用します。もちろん、新しい体育館も、プールもできます。

(6月5日記者会見の様子)
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(2019年9月完成予定の新校舎完成予想図)
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 本学は1920年に教師5名、学生8名で始まった大学ですが、現在は、大学生約5,600名、こども園からBSTまで合わせると、約7,000名が集うキャンパスになりました。1988年には、アメリカ、マサチューセッツ州ボストンにShowa Boston Institute for Language and Cultureを設立し、以来、毎年500名近い学生がShowa Bostonに留学しています。また、文科省から私立の女子大学で唯一、「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」に採択され、昨年までの5年間数々のプログラムを実施しグローバル化の進展に拍車がかかりました。

 TUJの移転に先立って昨年の秋学期から、単位互換プログラムも始めています。プログラムはTUJに在籍する「認定留学」と、本学に在籍したまま空き時間を利用して科目等履修により単位を得る2つの方法があり、もう既に昭和の学生が現在のTUJ麻布校舎で学んでいます。TUJには世界60カ国から学生が集まっているそうで、男子も含めて様々なバックグラウンドを持つ学生さん達に、本学の授業、例えば、日本の歴史や文化、日本語等を昭和の学生と一緒に学べるような仕組みも検討中です。TUJが西キャンパスに移転すると、本学の飛躍的なグローバル化はもとより、伝統的な女子大学の文化を保ちつつ多様化を図るという、新しい大学の教育スタイルの提案になるであろうと様々なメディアからも期待されています。

「まなびの広場」って知っていますか。 [2017年06月02日(金)]

 昭和女子大学では、いつも100件以上の学生主体のプロジェクトが進行中です。現代ビジネス研究所、地域連携センター、コミュニティサービスラーニングセンターやゼミ授業などを中心に進められています。その中で、地域連携センターは、教員・学生の地域研究・活動を推進すると同時に、地域の人的資源を活用し、産官学連携を推進することを目的とした機関です。昭和女子大学の教育研究資源を提供して、地域や企業と共同で教育研究活動に取り組み、社会と一体となり、信頼・支持される学園を目指すもので、大学の地域貢献の一環でもあります。「まなびの広場」は地域連携センターの活動のひとつ。世田谷区と昭和女子大学の包括協定に基づいて、世田谷区教育委員会と提携して進めています。

 外国につながる中・高校生の日本語や教科の勉強をサポートする活動が、「まなびの広場」です。学生が執筆したブログ(http://content.swu.ac.jp/chiiki-renkei/category/community_pj/manabi/)によると、専門が異なる学科の学生や院生が平日の夕方や土曜日の午後に、漢字の学習や日本語の理解不足のために解くのが難しい数学、社会、理科等の問題の答えを、生徒と一緒に考えるボランティア・グループです。教員免許取得の見込みが無い学生でも参加が可能で、得意な科目だけ、たとえば、英語とか国語などを教える学生もいたそうです。勉強のサポートだけでなく、子どもたちと一緒の体験活動も、とても楽しく、教える者同士が学び合いながらみんなで学習の場をつくっています。

(2016年度の活動の様子)

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 具体的に、どんなことをするのかは同上のブログに次のように書かれています。日本とニュージーランドで公式の覚え方が違う三角関数を教えたり、問題文を読んで、教科書の中から該当部分を自分で探せるようにしたり、読めない漢字や文章の意味を掴みきれないところを解説しました。指導したメンバーは、前学期に比べると生徒が、漢字が書けるようになっていて成長したことがとても嬉しかったという感想を書いていました。また、レポートや日記を書くときに、日本人が学ぶ場合はあまり苦労しないことかもしれませんが、書き言葉と話し言葉が混ざってしまうところがあり、その区別を教えることも多かったようです。

 夏休みには、宿題でわからない所を指導します。因数分解や展開は、ちょっと難しく、かつて自分も勉強したことを思い出しながら、頑張ったということです。数学をもっと勉強しておけば良かったと思ったとブログに書かれています。

 地域連携センターのグローカル・プロジェクト「三茶子育てファミリーフェスタ」は、毎年昭和女子大学のキャンパス内で開催されます。昨年「まなびの広場」では「世界の遊びを体験しよう!」コーナーを作りました。

・ジャガイ(羊の骨を使ったモンゴルの伝統的な遊びと占い)
・カンボジアのジャンケン、マフラー落とし(ハンカチ落とし)
・ダックダックグース(ニュージーランドのハンカチ落とし)

 を、外国につながりのある子ども達や大学院の留学生が来場者に教えました。カンボジアとニュージーランドのハンカチ落としは大人気で、とても盛り上がりました。

 生徒たちの保護者の方からも「日本語が分からず辛い学校の勉強も、まなびの広場の皆さんのお陰で頑張って続けることが出来ます。」と嬉しいコメントもいただいています。

 同窓生の方で、お時間に余裕がある方も、是非、ボランティアにご参加ください。また、お知り合いで外国につながる方がいらして、大学生や、大学院生に勉強のお手伝いをしてほしいと考えていらっしゃる方がおいででしたら、是非、この活動を紹介してくださると嬉しいです。

 興味がある方は、地域連携センター(03-3411-5522)までご連絡ください。