おいしさの秘密☆味覚生理学

食安全マネジメント学科の授業紹介です。

生理学実験「味覚生理」10月23日に、山本隆教授(大阪大学名誉教授、畿央大学名誉教授)に外部講師としてお越しいただきました。「おいしく味わう脳のしくみ」や「食べ物の好き嫌い」について研究されている山本先生は、味覚と食行動をご専門としています。

和食に欠かせない「かつおだし」「昆布だし」の一番だしをライブ実演でつくりました。

だしの香りに包まれた室内では、お腹が自然とへってきましたね。

基本味のひとつである「うま味」の相乗効果を自らの舌で体験するため、五感を研ぎ澄まして、いざ挑戦。繊細で奥行きのある複雑な「うま味」を感じることができたでしょうか。

100年以上前に池田菊苗博士が「うま味」を発見したことは「日本の十大発明」といわれます。

今では国際的な言葉”UMAMI”として知られるようになりました。

うま味に関する情報を国内外に発信する「特定非営利活動法人うま味インフォメーションセンター」から、冊子「うま味」を提供していただき、山本先生による授業は進みました。

お楽しみ実験は、味覚修飾物質であるミラクリンを含むミラクルフルーツの体験です。

西アフリカ原産の赤い実は、酸っぱい味を甘い味に変えます。

レモン果汁とプレーンヨーグルトの酸っぱさが消え、砂糖のように甘くなり、感激する学生たち。

自分たちで持ち寄った酸っぱい食べ物(もずく酢、梅干し、酢昆布、グミなど)をおいしく味わいながら、活気にあふれた授業を終えることができました。