大学院附属の生活心理研究所では,毎年度研究紀要を発刊しています。
今回,2019年度修了生・宇佐美 友那さんが行った修士論文の研究をまとめたものが掲載されました。
宇佐美 友那・田中 奈緒子(2023).女子大学生の職業観と職務価値―アイデンティティ発達に着目して― 生活心理研究所紀要,25,31–40.
掲載に際し,宇佐美さんに紀要論文の内容や研究で苦労したことなどをインタビューしました。
心理学専攻への進学を検討されている方にとって,大学院の研究活動の紹介になれば幸いです💡
現在のお仕事を教えてください。
現在は精神科単科の病院に勤務しています。思春期の病棟と外来を担当しており、中高生の患者さんに対して心理検査やカウンセリングを行っています。
また、入院している患者さんとは日常的に関わり、治療に役立てられるようその関わりの中で患者さんの特性をアセスメントしています。
また、入院している患者さんとは日常的に関わり、治療に役立てられるようその関わりの中で患者さんの特性をアセスメントしています。
紀要論文の内容(研究テーマ)を教えてください。
就職を現実的に検討し始める大学3、4年生女子の職業観(職業のもつ重要性の認識)と職務価値(職業における価値的な側面)はどのような傾向があるのかを把握することと、職業観や職務価値とアイデンティティ発達の関連について検討しました。
研究テーマを決めた理由について教えてください。
男女平等化が進められるようになってかなりの年月が経ちますがなかなかそれが実現しにくいことと、女性のキャリアプランは多くの選択肢があることから私の友人たちも「一生働くかどうか」を含めて就職について検討している様子を見て、女子大学生が職業についてどう考えているのかが気になったことからこのようなテーマに決めました。
研究を行う上で大変だったこと,研究をして良かったと思うことを教えてください。
大学院入学当初は恥ずかしながら特に研究したいテーマが決まっておらず、何をテーマにするのか、実際にそのテーマの何について知りたいのか、そのためにはどう研究を進めたらいいのかをなかなか現実的な形にできず、指導教員の田中先生にはとても助けていただきました。
女性のキャリアプランという他人事ではないテーマについて、実際にデータをとってそのデータ意味するところをあれこれ検討することができたのは自分自身にとって良い経験だったと思います。
女性のキャリアプランという他人事ではないテーマについて、実際にデータをとってそのデータ意味するところをあれこれ検討することができたのは自分自身にとって良い経験だったと思います。
最後にこれから大学院を目指す方に一言お願いします。
学部生の頃は心理学を学んでいても、正直それが心理職としてどう生かせるのかわからないまま学んでいました。
しかしながら大学院の授業や実習では、知識として知っていたことを実感を伴って学ぶことができていつもわくわくしていました。
修論やレポートに追われて大変なこともあるかと思いますが、いつも助けてくれる先生方と、一緒にその苦労を乗り越える同期たちの中で、充実した2年を送ってください😊
しかしながら大学院の授業や実習では、知識として知っていたことを実感を伴って学ぶことができていつもわくわくしていました。
修論やレポートに追われて大変なこともあるかと思いますが、いつも助けてくれる先生方と、一緒にその苦労を乗り越える同期たちの中で、充実した2年を送ってください😊
(2019年度心理学専攻修了生・宇佐美 友那)
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