【言語教育・コミュニケーション専攻】日本語教育(大学院)×インターンシップ 

日本語教育(大学院)×インターンシップ

6月2日(金)言語教育・コミュニケーション専攻で日本語教育について学ぶ大学院生が、アルプスアルパイン(株)及び(株)アルプスビジネスクリエーション様で職場体験をしました!アルプス社は、日本有数の電子部品・音響機器・カーナビを製造し、世界規模で販売する会社です。外国籍社員が辞めない会社として日経新聞で紹介されたこともあります。

企業に入るのははじめての人もいて、最初は緊張気味でしたが、大変温かく迎えていただきました。まずは社食で社員の方々と、健康に配慮された食事を堪能しました。その後は社内見学。社内博物館では数々の半導体部品、製品、関連動画などを見る機会がありました。それから事前にお送りした質問に答えていただいたり、社内の模擬会議に参加したりしました。中国人社員の方が、社員として、そして日本語非母語話者の視点から社内の様子やご自身の仕事、日本語学習について話してくださり、日本語教育実習をする上で大変参考になりました。

以下、参加者の感想の一部をご紹介します。

★インターンシップを通して、日本の会社のイメージや勤務環境、雰囲気などを知ることができ、大変勉強になりました。特に、心のバリアを取り除く支援や取り組みが印象的でした。ケース学習を通し、日本人社員と外国籍社員がお互いのことを理解することを目標とし、壁を越え、一緒に働きやすい環境を作ることは、外国籍社員にも、日本人社員にも大事なことだと思いました。

★外国社員へのサポートが充実していると大変感じました。例えば、月一回の悩みなどを聞くことや、3ヶ月に一回の面談を行われているようです。さらに、一緒に眼科に行くなどの些細なことまでサポートをしていて大変働きやすい会社だと思いました。

★模擬会議では、外国人にとってわかりやすいホームページを考えました。深く印象に残ったのは文字と背景の色について、「ヨーロッパ人には瞳色が薄い人がいるので、黒い文字と白い背景になればまぶしいと感じるため、注意する必要がある」という意見でした。アジア人の習慣しか考えていないので、このような貴重な意見はとても勉強になりました。

★外国人との異文化交流についてはさまざまな対策を取っていることがわかりました。「日本人社員と外国人社員四人や五人をグループに分け、あるケースについてディスカッションを行い、問題を解決するためのコミュニケーションをする」というケース学習が印象的でした。参加者の積極性を高める効果があり、事後の達成感も感じられると思います。また、外国人社員と一か月一回、日本人社員と三か月一回の面談は両方独自の感想を収集することも効果的だと思いました。異文化交流を重視するのは会社の包容性を高める要点だと感じました。

お時間を割いていただいた皆様、本当にありがとうございました。

(写真)アルプスアルパイン/アルプスビジネスクリエーションの皆様と大学院生

近藤彩