【言語教育・コミュニケーション専攻/文学言語教育専攻】外部講師講演会を行いました

6月28日(土)、10号館2S01室にて、國學院大學の加納なおみ先生をお迎えし、外部講師講演会を開催しました。講演のテーマは「領域を超えて言語教育をつなぐトランスランゲージング教授法―学習者の言語資源を活用するために―」で、加納先生はご自身の豊富な実践経験をもとに、その理論的背景と具体的な教育現場での実践例をご紹介くださいました。
「トランスランゲージング教授法」とは、例えば「言語Aでインプットを受け、言語Bでアウトプットする」というように、複数の言語を相互に行き来しながら学習を進めていくことです。加納先生は、単なる翻訳ではなく、同じ内容について両方の言語の役割をシステマティックに入れ替え授業を組み立てることによって、バイリテラシーを伸ばすことができるという点を強調されていました。例えば、ウェールズ語で読んだテキストの内容に関して英語で議論し、再びウェールズ語でレポートを書く、という流れで授業をした後、言語を入れ替えて同様の流れの授業をします。このような積み重ねを経て、バイリテラシーを高めることができるといいます。

また、加納先生はこの教授法が「多言語レパートリー」 の活用にもつながるとおっしゃっていました。学習者が日本語・英語・フランス語など複数の言語変種を含んだレパートリーを目的や状況に応じて柔軟に組み合わせることで、「全ての言語リソースを使って(=トランスランゲージング)理解を深め、学習の質を高めることができる」そうです。こうした教授法は、多言語社会において学習者の言語変種を尊重し、資源として活かすという点でも、非常に意義深いと感じました。

司会の大場先生

近藤先生による講師紹介

今回、私は、講演会の運営スタッフとして事前準備や会場設営にも携わりました。講演を円滑に進めるための裏方の仕事を通して、学内イベント運営の難しさと同時にやりがいも感じました。そして、スタッフとして関わったからこそ、参加者の反応や講師の話に引き込まれる雰囲気を間近で体感できました。私にとっても大きな学びとなりました。

大学院 文学言語教育専攻
M1 コウイテイ