2013 ワルシャワの空から KF ~留学便り③~ [2013年12月20日(金)]

冷え込む日が増え、体調を崩しがちです。
外出するときは十二分防寒して健康に過ごしたいです。

【授業および大学での活動】
学習院女子大学からの交換留学生の方が先生となって、学内で書道部を開いており、私も毎週木曜日の授業後に顔を出しています。部員は主にワルシャワ大学の日本学科の学生さんです。私は書道を習っていたこともあるので、こちらの書道部では先生と一緒に少しだけ教えたりもします。学生さんはほとんどが初心者ですが、中には数か月で目覚ましい上達を見せる人も何人かいます。また私は経験者なので、お手本を見ずに好きな文字を好きなように書いて過ごしているのですが、学生さんたちは私が何を書いているのかとても興味津々で覗いては、すごいとか先生の書き方とはまた違うとか満足げにお話ししてくるのです。毎週部活に来る部員数はだいたい10名ほどで、多い時は15名くらいいます。筆や墨汁は、日本学科が所有しているものをお借りしているようです。半紙はさすがに手に入らないので、練習は新聞紙にして、本番だけ白い紙にするようにしています。

【寮での生活】
先日、午後8時ごろに、停電がありました。夜だったので、カーテンを開けても暗いままなので廊下に出ると、何人か部屋から出てきていたのでフロア全体が停電になっていたようでした。そのうちの一人がレセプションに走ってくれたので、すぐに電気はついたのですが、ものの30分もしないうちにまた停電になってしまいました。その週は何度か昼夜問わず停電がありました。最近は収まり、それ以外は特に困ったことや事件も無く暮らしています。

【課外活動(美術館、博物館、映画、旅行、その他)】
11月の終わりごろ、クラクフへ小旅行に行きました。初日は知り合いの学生さんに案内をしていただいて、ヴィェリチカ岩塩抗へ行きました。とても広く、まず岩塩鉱の入り口からスタート地点の地下まで300段以上の階段を降ります。だいたい64メートルほどだそうです。降りてからはツアーで2~3時間ほど歩いて見学するのですが、それでもまだ全体の何分の一にも満たないそうです。ツアーの一番の見どころは、大きな穴をあけて作った礼拝堂でした。
翌日は朝クラクフ中央駅から1時間ほどバスに乗り、アウシュビッツ強制収容所博物館に行きました。ポーランド滞在中に必ず行くと決めていた場所でしたが、いざ目の前にするとその雰囲気に圧倒されて少し緊張しました。アウシュビッツと少し離れたビルケナウ収容所の英語ツアーでだいたい3時間半~4時間ほどかかります。アウシュビッツの’ARBEIT MACHT FREI’と書かれた門をくぐり、囚人たちが収容されていた棟一つ一つが博物館のようになって、犠牲者の大量の靴や所有物や写真が展示されています。ツアーは各国語で行われており、私たちは英語ツアーに参加しましたが、日本語のツアーもあるそうです。展示品の解説の中にヘブライ語の翻訳もあり、またヘブライ語ツアーの団体もありました。この団体の人々は皆イスラエルの国旗を持っており、中には泣いている人の姿もありました。アウシュビッツを一通り見学すると、今度はシャトルバスに乗ってみんなでビルケナウに移動しました。こちらに有名な死の門があります。ビルケナウは、もともとそこにあった村をつぶして収容所を作っただけあって、とても広大な場所でした。ところどころドイツ軍が撤退の際に爆破していったそうで、その残骸も見ることができます。他にはこちらでは、各国語の慰霊碑と実際に囚人が生活していたバラックの中を見学しました。ツアーが終わり、時間があればその後自由に見学もできるのですが、帰りの電車があるため、そのままバスに乗って博物館を後にしました。収容所での印象的だったことは、やはりその広さでした。あれだけの場所がいっぱいになるほどの人をかき集めてきて、それでいてそのほとんどが亡くなったことが一番ショックでした。誰もが知る負の遺産であり、事前に関連書物を読んだり、調べたりして見学に行きましたが実際に行って見ないと分からないことがたくさんあるのだ実感しました。