バンコクゆるゆる日記⑥ 【学生レポート】

タイのタマサート大学留学中の英コミ青木さんからの投稿です。

12月5日(金)

黄色の日

 

今日は、タイの父の日でした。そして、国王様の87回目のお誕生日でもあります。

 

 

今日は、王様の色である黄色の洋服を着ます。(ちなみに王妃様の色は青色。)町中どこに行っても大抵の人が黄色い服を着ています。今日だけに限らず、11月の終わり頃ぐらいから露店では黄色いシャツが売られていました。ただの真黄色のTシャツを売っているところもありますが、ほとんどが「お父さん好き」や「国王万歳」と(もちろんタイ語で)書いてあります。

そして、この日、みんな(と言ったら嘘になるかもしれませんが)がこのような黄色いシャツを着ます。

毎年デザインなどが少しずつ変わるようなので、毎年新しいものを購入する人もいるようです。

私の語学学校の先生は6着も持っているのだとか。

 

 

知っている人も多いかもしれませんが、タイで国王様は国民からとても愛されています。

この日だけに限らず、いろいろなところで王様の写真を見かけます。

毎日8:00と18:00には王室歌が流れ、その歌が流れている間は道を歩いている人は静止します。

映画を見る前(予告編が流れた後)にもまた王室歌が流され、その時観客は全員直立します。

木々という木々にイルミネーションが施されます。

この日にあるパレードの練習のため(パレードは学校の近くの道で行われるので)道が閉鎖されました。(そのためなんと学校の全ての授業も中止になりました!)

というように例をあげればいくらでもあります。

そして、そこからタイの国の人たちがいかに国王様のことを好きかがわかると思います。

これは一種のタイらしさともいえるでしょう。

このタイらしさを体験するべく、私も黄色いTシャツを一着買ってみました。

私のTシャツには、タイ語で「国王様万歳」と書かれています。

こんなTシャツ気恥ずかしくて着られない(しかも黄色だし)と始めはちょっと抵抗がありましたが、この日外を歩けば黄色いTシャツを着ている人が大多数なので、実際自分が黄色いTシャツを着ているということはあまり気になりませんでした。

むしろ、私もタイ人の仲間入りができたような気がしてちょっと嬉しかったです。

この日は国民の祝日にもかかわらず、語学学校がありました。ホームで電車を待っていると、タイ人から道を聞かれるようなことも。タイ人の仲間入りをしたと思っているのは私だけではなく、他からも私はタイ人に見えたようです。笑

 

語学学校が終わって、夕方に王宮広場(サナムルアン)に行きました。

この日はあらゆる場所でイベントが行われました。

私が訪れた王宮広場もその会場の一つでした。

王宮広場に向かうく途中、たくさんの人が何かを王宮前で待っている様子。

私も何を待っているのかが気になって、一緒に待つこと約1時間。

やっと王宮の中から車が数台出てきた!これからなにか始まるのかな?

と思ったら、周りの人たちが、なんと「終わった。終わった。」と帰っていくのです。

何を待っていたのかと思ったら、その数台の車が出てくるのを待っていたようです。

その車の中に王室関係の人たちが乗っていたのだとか。

それら数台の車を見るだけのために、1時間も大勢の人たちがタイの国旗やロウソクを手にして待つ。しかも5歳くらいの子供からおばあちゃんまで。

タイの国の国王様(王室)好きのすごさを改めて感じました。

 

イベント会場へ行くと、無料で食べ物が配られていました。

そのことにももちろん驚きましたが、本当に人がたくさんいて、歩きにくかったことはいうまでもありません。

しかし、ふと下に目を向けてみると、ゴミ箱などがきちんと整備されていないために、食べ終わった後のゴミがそこら辺に散らばっていて、綺麗とは言い難い景色が広がっていました。

人がたくさん居すぎて、車道まで広がって歩く人々。車道でも屋台がものを売っていたり、道のど真ん中で花火が上がるのを心待ちにする人がいたり・・・

 

 

 

王様の誕生日それはタイの国民にとってはとても重要なイベントです。そのお祝いの裏側に隠された部分もタイの一部に間違いありません。

また違った角度からタイを知ることができた日となりました。