【英コミ卒業生】大学卒業後はボストンの大学院へ。現在はNYにてメディア業界で活躍するMikaさん

“My life’s turning point!” 昭和女子大学での学びが人生の転機となり、世界観が広がりました。
BLIPの2期生(BLIP06)としてShowa Bostonで1年半過ごし、2010年に卒業したMikaです。英語コミュニケーション学科(英コミ)のブログ投稿の機会をいただき、昭和での懐かしい思い出とたくさんの感謝が込み上げてきました。4年間で経験した「変化」をシェアさせて頂きます。

考え方を変えてくれたボストン

英コミで学びたいと願った最大の理由は、学生全員が留学できるShowa Bostonの存在でした。「英語をマスターしたい」。そんな思いで向かったボストンでは、先生方やスタッフの方々、同じBLIP06生の友人たちの温かさのなかで、自分らしく学び、前向きに励むことの大切さを教えて頂きました。それまで日本の学校や社会では「ボックスの外に出てはいけない」というような感覚がどこかにありました。ボストンではこの殻から抜け出し、相手を尊重しつつ自分の考えも自由に表現し、お互いを高め合う世界が広がっていきました。生活面では、楽しい時も辛い時も“be positive!” これがボストンでの合言葉になりました。

こうした環境で過ごすうちに「英語を通じて何を学び、どのように伝えるか」が目標へと変えられていきました。きっかけはLong Field Tripという当時のプログラムの一環で、アメリカの歴史や文化などを学ぶためにワシントンDCとニューヨークに出かけた時でした。DCのThomas Jefferson Memorialに刻まれた独立宣言書の一節に感激し、国際政治・関係学を学びたいと願うようになりました。その後もボストンで良い刺激をたくさんいただきました。当時大統領候補だったオバマ元大統領の演説を聞いて感動したことを昨日の出来事のように思い出します。日本の外交官だった杉原千畝氏が第二次世界大戦中に赴任先のリトアニアでビザ発給を通じて約6000人のユダヤ人を助けた偉業は有名です。杉原氏が発給したビザによって命が助かったお一人で、アメリカに亡命された方にインタビューするプロジェクトなど、学生の私にとって忘れがたい貴重な経験をさせて頂きました。

夢を実現へと変えて下さった温かいサポート

3年生として東京のキャンパスに戻った時には、アメリカの大学院で学びを続けたい思いで一杯でした。この夢が実現するようにと助けてくださったのがゼミの担当教授になって頂いたCozy先生でした。大学院に向けて必要な基礎固めや、エッセイ書きを含む入学申請の準備など、親身になってご指導くださいました。Cozy先生のお助けなしにその後の学びや今の生活はなかったことと思い、感謝で一杯です。昭和では学問の楽しさを教えて頂きましたが、何よりも「昭和ファミリー」とも呼ぶべき人と人の繋がりの温かさがあります。Cozy先生ばかりではなく、東京とボストンの両キャンパスでたくさんの先生方やスタッフの方々、友人達に助けて頂きました。卒業して10年以上経った今も繋がらせていただけていますことは感謝な宝物です。

Showa Boston側の大きなサポートも頂いて、ボストンにある大学院で国際関係学を専攻させて頂いた2年間はフェローとしてShowa Bostonに住まわせていただきました。フェロー制度は昭和女子大学の卒業生がボストンの学校に通う際、寮で在学生をサポートしながら生活させていただく昭和ならではのプログラムです。頑張っておられる学生さんを応援しながら自分も勉学に勤しむことができたありがたい環境でした。在学時代と変わらずに家族のように迎え、励まして下さったShowa Bostonの先生方やスタッフの方々にも感謝の気持ちで一杯です。

昭和の学びを土台に変わった卒業後の道

大学院卒業後はインディアナ州にある、自動車業界の企業に広報部として就職し、最終的には経営企画部で会社経営の全体像を垣間見させて頂く機会を与えて頂きました。その後、日本のメディア企業に転職し、ニューヨークに引っ越しました。金融市場のニュースを報じ、アメリカの企業や経済を分析したり、専門家にインタビューしたりしながら、学びを続けさせて頂いております。昭和に入学する前には想像もしていなかった卒業後の道を与えていただきました。

特にメディア目線で金融業界をみていると、世界の目まぐるしい変化を感じます。パンデミックや地政学リスクなどで先行きが一段と見通しにくい社会で、女性としてどう貢献していくことができるか。 「世の光となろう」という昭和の学園目標が思い出されます。1人ではできることは限られますが、複数が力を合わせていく時、暗闇だからこそより必要とされる光が輝くような気が致します。昭和は学問だけではなく、音楽や芸術など文化面でも心を養うこと、海外に出て世界観を広げる環境など、これからの人生の土台を固め、学生として経験できる無限の可能性があるように思います。

「これが夢だ」とはっきり思えて実現へと進むことができる時もあれば、夢と思っても実際にはその通りにならなかったり期待外れだったりすることもあると思います。或いは「何が夢なのかわからない」という状況もあります。悶々とした時でも思いがけない形で人生のturning point(好転の機会)が与えられること、それを生かすためには常に前向きに一歩一歩励むことを昭和での4年間から教えていただきました。今後も与えて頂くチャンスを生かせるように、昭和での学びや出会わせて頂いた方々との繋がりを大切に感謝しつつ、”be positive“に前進していきたいと願っています。

Mikaさんのお気に入りのセントラルパーク。「今の住まいのニューヨークではセントラルパークを歩くと落ち着く感じがして好きです。」

ワシントンDCのThomas Jefferson Memorial。こちらもMikaさんのお気に入りの場所とのことです。