【英コミ教員記事】山本史郎先生:高校の国語の教科書にご著書の一部が掲載されることになりました

今回の記事は英語コミュニケーション学科の山本史郎先生にご寄稿いただきました。


皆さんは高校生のころ、国語の授業が好きでしたか? 私はあまり好きではありませんでした。詩や小説の一節を読んで、「どう感じますか」、「作者は何を言いたいのでしょう」などと聞かれても、なかなかうまく答えられませんでした。

ところがです。そんな私の文章が、このたび高等学校の教科書にのることになりました。2023年4月から使用される三省堂の「精選 文学国語」に、私の書いた本の一節が用いられます。

2020年に、『翻訳の授業』という本を「朝日新書」として出版しましたが、その第1章『雪国の謎』の最初の数ページです。ノーベル文学賞を日本ではじめてもらった川端康成に、『雪国』という作品があります。私の本では、この小説のはじまりの部分 — 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」という2つの文の、英語への翻訳について書いています。

どんなことを書いているかは — ええっと — 本を読んでいただきたいですが、加えて私の授業に出れば、詳しい解説がついているので、よく理解できるかも……。