【英コミ教員記事】竹田らら先生:やりとりでの「気づき」を英語教育に応用することー著書出版を通してー

英語コミュニケーション学科の教員の竹田ららです。専門は相互行為の社会言語学・中間言語語用論で、日々、言葉や身振りなどを通じて行うやりとりが、同じ母語を持つ話者同士、また、異なる母語を持つ話者同士でどのように進行するかについて、会話データを収集し、分析・考察する分野です。加えて、皆さんが「英語を教えよう」「海外に留学しよう」「留学生と情報交換しよう」と思った際に、同じ母語話者同士で「当たり前」と思っていたあいづちの仕方、意見への理由の示し方、依頼や謝罪の方法などが、実は「当たり前ではない」と気づかせてくれるものでもあります。

こうした「気づき」を英語教育に応用する大切さを伝えようと編纂した『A Pragmatic Approach to English Language Teaching and Production』(2019年, 風間書房)が、本年、大学英語教育学会褒賞(学会優秀賞)を受賞いたしました。このような形で、大学などで英語を教える研究者が集う学会から評価いただけたことは、大きな励みになります。

後期の授業では「社会言語学」も担当いたします。やりとりにおける文化ごとの「違い」への気づきを醸成し、その奥深い世界をともに探求していけたらと思っております。