【英コミ教員記事】森先生:グローカル人財を育てる「英語イマージョン教育」の紹介

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八町小学校の英語イマージョン教育の授業風景を写した本写真はバイリンガルサイエンス研究所より承諾をいただき掲載しています。

このブログでは、私がこれまで研究してきた外国語教育法のひとつ「イマージョン教育(immersion education)」について簡単に紹介します。私は、幼稚園の子どもや小学生が、英語を楽しそうに使いながら身につけているのを見て、その学習の仕組みに興味を持ち、30年ほど前から子ども達への英語教育の研究を続けてきました。その研究の過程で出会ったのが、最も成功しているバイリンガル教育のひとつと世界の研究者が言っているイマージョン教育でした。イマージョンとは「浸す」という意味の英語で、例えば、日本での英語イマージョン教育の場合は、1日の半分程度の授業を英語で受け、残りは日本語で受けるという教育法を指しています。この方法は、半世紀ほど前にカナダで始まり、その後、アメリカでも広がり、現在は世界中で実践されています。日本でも、静岡県の私立加藤学園暁秀初等学校で英語イマージョン・プログラムが始まり、その後、私立の小学校、中学校、そして、高校でも徐々に広まっていきました。公立学校でも、2年ほど前に愛知県の八町小学校で初めての英語のイマージョン教育コースが始まりました。また、何と驚いたことに、24年度から私達と同じキャンパスにある昭和小学校でも本格的な英語イマージョン教育が始まるそうです。

グローバル化が進むこの世の中で、このようなバイリンガル教育が日本の至る所で実践されるようになり、その成果として、より多くの「グローカル人財」が日本から世界に羽ばたいてくれることを、私は心より期待しています。ご参考までにですが、英語イマージョン教育を受けると、なぜ英語が身につきやすいかというと、毎日英語を実際に授業で自然に使いながら身につけるためだと私は分析しています。皆さんも、英語を身につけてから使おうとするのではなく、このようなバイリンガル教育の実践や海外留学の成功例に見られるように、授業中や日々の生活の中で英語を使いながら身につけて、身につけながら使ってみてはどうでしょうか。そうすれば、日本にいても、きっと「使える英語」を身につけることができるようになりますよ。