【英コミ教員記事】池田先生:映画の中の街、ニューヨーク市

本日の記事は英語コミュニケーション学科の池田陽子先生による記事です。池田先生の紹介記事はこちらからご覧ください。


アメリカの中でもニューヨーク市は映画の中に登場することが多い街です。ニューヨークが舞台のテレビドラマも多く、ニューヨークに住んでいたときは、近所で映画やテレビドラマの撮影を見かけることもめずらしくありませんでした。ニューヨークの映画館で映画を観ていて、まさにその周辺に実在する通りやレストランが作品の中に出てきた、ということもありましたが、そんなときは、一時、映画の中の世界と客席が繋がっているような感覚になります。架空または実在の大学が映画に出てくることがありますが、マンハッタンの116丁目にあるコロンビア大学は、そのキャンパスの敷地と重厚な建物がいかにも大学といった雰囲気のためか、映画によく登場する大学の一つです。実際訪れたことがなくても、作品を通してそのキャンパスに見覚えがある人も多いかもしれません。

街の見た目はもちろん、制作に携わる才能ある人が多くいるという理由でも映画・テレビ制作にとって魅力的なロケーションであるニューヨーク市ですが、カナダのトロントなど、映画撮影の誘致に熱心な都市は他にもあり、コストを抑えられるなど様々な理由で、ニューヨークが舞台の作品が別の都市で撮影されることもしばしばあります。ビッグビジネスである映画制作を誘致しようと、ニューヨーク州では制作費用や人件費に応じた税額控除の仕組を設けるなどもしています。

ニューヨーク市で映画を撮影するには許可が必要で、映画を学ぶ学生が多い土地柄、学生の映画撮影のために必要な許可やルールもありますが、商業映画の撮影のルールの一つに、撮影現場周辺の住民に撮影が行われることを事前に伝えるというものがあります。ニューヨーク市の住宅地の通りは両サイドに縦列で自家用車が駐車されている場所が多く、撮影の必要に応じて、車を移動してもらわなければならないのも事前告知が必要な理由の一つです。市民の小さな協力も得ながら、素敵な作品が生み出されています。数多くの映画が作られている場所なので、ニューヨークにいると、映画のワンシーンの中に自分がいるように思える風景に多く出会うことができます。