学寮3日目の午前のプログラム「キャリア学習塾」の後半はゲストスピーカーをお招きして、女性のキャリア形成上重要な「戦略」についてお話を伺いました。
ゲストスピーカーは日本介護支援専門員協会常任理事の助川未枝保さん。
「活躍する組織人の探求―大学から企業・専門職へのトランジション」というテーマについて、アクティブ・ラーニングの手法も取り入れながら、ご自身の経験をもとにわかりやすくお話ししてくださいました。
結婚や出産・子育て、パートナーの海外転勤など、時として女性の人生・生き方に大きな転機をもたらすライフイベントの数々…。助川さん曰く「力を入れるべきところは入れ、手を抜くくところは抜く。合理的に考えること、知恵を働かせることが大切」とのこと。「石の上にも三年」「継続は力なり」の諺のとおり、何かを成し遂げていくにはそれなりの(年単位の)時間がかかるということも覚えておいてほしいというお話もありました。
また「多忙な中でも人を騙さない・信頼を裏切らない、人間関係を大切にし、依頼された仕事はまず”Yes”と快く引き受ける(そうしないと、次の仕事のオファーはもう来ない)」というお話からは、常に複数のタスクを同時にこなしてきた助川さんのタイムマネジメントの上手さと誠実な人柄とを感じました。
いちばん印象的だったのは「ワクワクしながら生きて!」というメッセージ。
「人生山あれば谷あり。時には深い谷間に落ち込むこともあるかもしれない。でも、それは次のステップに飛躍するためにバネがエネルギーを蓄えるために縮んでいるのと同じこと。時には自分の目の前の扉が閉じられてしまい、絶望し、進むべき道を見失いそうになるかもしれない。でも、開かない扉はない!次の新しい扉が開くためにこの扉は閉まったのだと考えてほしい。」という趣旨のお話でした。そのためには斜に構えず、まっすぐな心で前に向かって進む姿勢を持ち続けることが大切だということも伝えてくださいました。
ほかにも私たちが女性としてキャリア形成していくうえで、示唆に富むエピソードがたくさんありました。
超多忙な中を館山まで駆けつけてくださった助川さん、本当にありがとうございました。