午前中の、みなとみらい21にある「マリノスタウン」、お昼に立ち寄った「中華街」が横浜の「光」の部分だとすると、午後は「影」とも言える横浜・寿町で、まちづくりの活動をされているコトラボ合同会社を見学しました。
みなさんは、横浜の寿町をご存知でしょうか。かつては、高度経済成長時代を支えた簡易宿泊所で寝泊まりをする日雇い労働者の方たちが多く集まり、治安も決して良好とは言えない地域でした。現在は、この寿町にも高齢化の波が押し寄せており、約65%が高齢者となっているとのことでした。
コトラボ合同会社は、そんな寿町を変える -例えば中華街など観光地に近いことを利用して、人の流れを変えることができないか- という発想を基に、2004年より活動をしているそうです。そして、例えば簡易宿泊所を外国人等のバックパッカーが宿泊できるような廉価なホテルとして「横浜ホステルビレッジ」や、レンタルスペース「カドベヤ」を運営しています。
見学では、横浜ホステルビレッジの内部を見学させていただきました。簡易宿泊所であったため、3畳程度の小さな部屋ですが、外国人観光客が楽しんで宿泊できるように、飾りつけされた部屋もありました。
ちなみに、横浜ホステルビレッジは、福祉キャリア実習を受け入れていただいており、この忍者の飾りつけは実習生が作成したものです。スバラシイ!
また、コトラボ合同会社の代表である岡部さんの関係している、同じく寿町で活動されている「認定NPO法人 さなぎ達」が運営している、安価(300円~450円の定食)な食事の提供を行う「さなぎ食堂」、憩いの場「さなぎの家」なども見学することができました。
寿町はいわゆる「ドヤ街」です。そのような所での生活に困窮されている方たちへの支援というと、このブログの読者によっては縁遠く感じるところもあるかもしれません。でも、横浜・寿町やその住民の方たちの長所を引き出し、まちづくりの活動をしている、熱い想いを持った方たちの取り組みを今回の見学では目にすることができ、見学した学生も色々と感じるものがあったようです。